怪盗ニャルセーヌ・ルパニャン

猫野 丸(ねこの まる)

第1話 怪盗ニャルセーヌ・ルパニャン、デビュー!!

「おーい!ルパスケー!」

「なんにゃん?父さん。おれっち今寝るのに忙しいにゃん!」

「そーゆーのは、忙しいっていわないだろ?」

「そーゆーのってなんにゃん?」

「………」

「ちょっと、黙ってないで答えるにゃん!」

「おっと。ともかく読んだのはルパスケに話があるからだ。」

あ!話そらした!

「で?話しってなんにゃん?」

「ついにお前が怪盗になるときが来たぞ!!」

え?え?え?なに言ってるにゃん?

「家は代々伝わる怪盗一家だ。そして、お前もついにデビューするときが来たぞ!!お前は第67代目だ!」

え?うちってそんなに長く怪盗やってるにゃん?ひいじいちゃんが怪盗やってるのは知ってたにゃんけど...

「だ、か、ら、今日からお前は怪盗だっていってんの!」

「まあまあ、ルパンヌ。優しく説明してあげなさい。」

優しい、きれいな声。だけど、どこかで聞いたことがある声にゃん。この声はもしかして...やっぱり!

「ルビスケおじさん!」

「やあ!ルパスケくん。ああ、今はルパニャンくんか。」

ちょっ!おじさんまでなに言ってるにゃん?

「る...ぱ...ん...ぬぅ」

「ひぇえ!お化けー!!」

「こら!変なこと言うな!」

ポカッと鈍い音がした。お父さんの頭は少し腫れているけど平気そう。

「まったく!お前は。まあいい。代わりにわしが説明してやる。」

おお!たすかるにゃん!

「わしはもうとしじゃた。それなのにあのバカ息子がぜんぜん怪盗になってくれないんじゃ」

「うっ...!」

おっ!思わぬところでお父さんのよわみ発見!

「だから仕方ないからずうっと怪盗をやっていたんじゃが、もう限界じゃ。だから変わってくれんかのう?」

「そう言うことならやってもいいにゃん!」

「おっ!決心がついたか!もう初任務はかんかえてあるけど早速やるか?」

「ちょっとまだはやくないかい?」

「大丈夫にゃ!やるにゃん!」

「よし!きまりだな!」

初任務、頑張らなきゃ!

「「みんな!頑張るぞ!えいえいおー!」」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る