第2話

 「えっとー…。1-Cかー。」

ガラガラ

 私は教室に入り自分の席に座った。

 「おはっよー!隣の席だね!私は熊田紗弥加くまださやかこれからよろしく!」

 「私は藍野心結あいのみゆう。よろしく。」

私は内心距離を詰めるのが早いなと思った。

 「心結は部活何はいるのー?」

 「んー。まだあんまり決めて無いけど弓道部かなー。」

 「えっ!弓道凄い!何で!!」

 「んー。中学校のときにしてたから続けようかなー。」

それも結局地区大会16位って微妙な成績だけど。と、心の中で付け足しながら言った。

 「凄いなー!私何にしようかな。中学校に続けてサッカーもありだけどな。なんか別のでもいいかなー。ね!弓道ってどんな感じ?」

 「んー。スパッって決まったときはやっぱり気持ちいいよー。」

 「そっかー。弓道もいいなー。」

 「あっ。先生入ってきた。やめよ。」

先生が入ってきたらしくクラスが静まったので、その流れに合わせて私達も黙る。

 「そんじゃ、ホームルーム始めるぞ。この1年間1-Cの担任をする石村竜馬いしむらりょうまです。よろしくおねがいします。今日から2週間部活動見学、体験が始まる。部活は高校の3年間の出来を決める重要なもんだからじっくり考えて決めろよ。俺のオススメは、バレーボール部。俺も中学から高校までしてた。協力プレイとか粘り強さが身に付くと思うぞ。」

バレーボールも良いなと思いつつ、球技が苦手なのを思い出す。その後ホームルームは終わり。するとさっきの紗弥加が話しかけてきた。

 「ねー。心結ー。部活体験一緒にしよー」

 「紗弥加それいいねー!」

さっきまで距離詰めるの早いなと思っていたが、私もなんだかんだで名前呼びになっている。

そして、放課後。

 「あと、2年にめっちゃかっこいい先輩転校してきたの知ってる?あと、3年にもいるっぽい。」

 「ヘー。そうなんだ~。」

なんて、くだらない会話をしながら弓道部の練習場へむかう。



次回部活体験編。

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