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 夏休みの宿題をみらいお姉ちゃんと一緒にしながら、さなぎは私はどうしてあんな悲しい夢を見たのだろう? とそんなことを考えていた。

『どうしたんですか? さなぎちゃん。宿題に集中できていませんよ』と妖精さんがさなぎに言った。

 妖精さんはいつものようにさなぎの頭の上にいる。そこから二人が夏休みの宿題をしている様子をなんだか嬉しそうな顔をして見つめていた。

「さなぎ。今日ものはらのところに遊びに行くの?」

 と算数の宿題をしているみらいお姉ちゃんが言った。

「うん。宿題が終わったら遊びに行く」

 さなぎはいう。

 さなぎがのはらのお家である木原家に遊びに行くときは、電話で約束をして、それからのはらが森の向こうからさなぎを迎えにきてくれることになっていた。(さよならをするときは森のこちら側まで送ってくれた)

「そうなんだ。じゃあ、私も一緒にいこうかな?」

 とうーんと考える仕草をしながらみらいは言った。

「お姉ちゃんも一緒に行くの?」

 さなぎはいう。

「うん。別にいいでしょ? 私だって、のはらと友達になったんだからさ」とみらいは言った。

 みらいの言っている通り、みらいとのはらはとても仲の良い友達に(いつの間にか)なっていた。(どうやらさなぎのいないところで、二人で買い物とか遊びに行ったりもしているらしい。そのお話を聞いて、すぐに誰とでも友達になれるみらいお姉ちゃんのことが、少し羨ましいとさなぎは思った)

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