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 森の外に出ると、そこにはさなぎとみらいのお父さんであるしずかがいた。

 しずかは事前にのぞみさんから「今から二人を送っていきます」と言う連絡を家から電話でしずかに伝えていた。

「お父さん」

 とさなぎとみらいはしずかの姿を見ると二人で一緒にしずかのところまで駆け寄って言った。

 しずかは少し前に仕事が終わって小学校から家に帰ってきたばかりのようで、その服装はスーツだった。

 しずかはみんながくるまで、夕焼けの森の外に立って、そこからじっと、一人で森の木々の風景を眺めながら、ぼんやりとして、時間を過ごしていたようだった。

 のぞみさんはしずかに「遅くまですみませんでした」と言い、「いえ、こちらこそ、おじゃまさせてもらってすみません」とにっこりと笑って挨拶をした。

 しずかは背が高くて、百八十センチ近くもあった。

 のぞみさんも背が高く百六十八センチくらいある。

 でも、やっぱりお父さんの隣に立つと、のぞみさんでも少し小さく見える、とさなぎは思った。

 のぞみさんは「のはら。こっちにいらっしゃい」と言って、なんだかさっきから少しだけ照れた様子の(それだけじゃなくて、のはらは黙ったままだった)のはらを自分のそばに手招きした。

 それからやってきたのはらを捕まえると、「これがうちの娘の木原のはらです。これからもよろしくお願いします。しずかさん」とにっこりと笑ってそう言った。

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