第306話 披露宴

ダークエルフのダリアからファラのお色直しが終わったと報告をもらい、僕は待合室から彼女が居る別室に移動する。


そして部屋の前に着いた僕は、深呼吸をしてから声をかけた。


「ファラ、入って大丈夫かな」


「はい、どうぞ」


答えを聞いた後、ゆっくりと襖を開けて部屋に入室する。


すると、白無垢から違う黒い着物に着替えたファラがはにかみながら出迎えてくれた。


「あの、リッド様。その……どうでしょうか。これは『黒引き振袖』という着物になるんですけど……」


「うん……凄く似合っている」


白無垢姿のファラも神秘的でとても綺麗だったけど、『黒引き振袖』を纏う彼女には気品漂う美しさがある。


その姿は、答えながらボーっと見とれてしまう程だった。


「リッド様、あの……どうかされましたか」


きょとんとしながら首を傾げるファラの問い掛けに、僕はハッとすると顔が熱くなるのを感じながら慌てて答えた。


「え、あ、いや、ごめん。凄く綺麗だったから、つい見惚れちゃってね」


「あ、あう……その、喜んで頂けて幸い……です」


彼女は真っ赤になりながら耳を動かして、嬉し恥ずかしそうに少し俯いた。


披露宴に関しても、事前の段取り確認はしている。


だけどその時点では、彼女がどのような衣装に着替えるか悩んでいた。


結果、お色直しの着替えは省略されていたからファラが『黒引き振袖』を身に纏った姿を見たのは、初めてというわけだ。


その時、彼女の横に控えていたアスナは丁寧に声を発する。


「姫様、リッド様。恐れながら、そろそろ披露宴の会場に移動すべきかと存じます。皆様がお待ちかと」


「そ、そうですね。リッド様、ではそろそろよろしいでしょうか」


「うん。披露宴も楽しもうね」


はにかむファラの笑みに答えると、僕は手を差し出す。


彼女はおずおずとその手を握り返してくれる。


その後、僕達は披露宴の会場に、アスナとカペラ達を共にして向かうのであった。



披露宴の会場に入場すると、僕達を見た華族達から何やらどよめきが起きた。


どうしたのだろうかと、意図がわからずに僕はきょとんする。


しかしふと隣にいるファラを見ると、彼女は顔を赤らめていた。


もしかして、彼女が身に着けている着物に何か意味でもあるのかな。


そんなことを考えていたけど、間もなく僕達は新郎新婦の席に案内されそこに並んで席に着く。


その後、開宴の挨拶、新郎新婦の紹介、エリアス王による主賓挨拶が行われていく。


「我が娘『ファラ・レナルーテ』と、帝国の剣と名高いライナー・バルディア辺境伯殿の嫡男『リッド・バルディア』殿の婚姻が本日この場で行われることは両国にとって、未来への輝かしい懸け橋となることだろう。リッド殿、ファラ、二人の幸せを祈り、祝辞とさせていただく」


エリアス王の言葉が終わると、会場に拍手の渦が訪れ次は来賓祝辞と続いていく。


祝辞を述べるのは、マグノリア帝国から皇帝の祝辞を預かって来たバーンズ公爵だ。


彼は名前が呼ばれると僕に視線を向けて、ニコリと微笑んだ後、言葉を発する。


「ご紹介いただきました、バーンズ・エラセニーゼです。マグノリア帝国、アーウィン・マグノリア皇帝陛下より祝辞を預かってまいりました。本日、ここに多くの関係者の皆様のご参加を得て、『リッド・バルディア』殿と『ファラ・レナルーテ王女』様の神前式と披露宴が盛大に行われたこと、大変めでたく存じます。また、二人の仲睦まじい姿同様、マグノリア帝国とレナルーテ王国の繁栄もこの機に約束されたものでしょう。本日、婚姻をする二人の幸せを祈り、祝福致します。アーウィン・マグノリア皇帝代読……おめでとうございます」


バーンズ公爵が言い終えると、エリアス王の時同様に拍手の渦が起きた。


彼は拍手の渦に会釈をした後、言葉を続ける。


「今回の式に伴い、皇帝陛下以外にも帝国貴族より多数の『祝い状』を預かっております。すべてをご紹介する時間は残念ながらありませんので、名前を数人だけご紹介させていただきたい。アウグスト・ラヴレス公爵、グレイド・ケルヴィン辺境伯、ベルルッティ・ジャンポール侯爵、ローラン・ガリアーノ伯爵……他、我が国ほぼすべての貴族より『祝い状』は届いております故、ご承知下さい」


バーンズ公爵から『祝い状』の紹介についての説明が行われると、会場にまた華族達からどよめきが起きて色めき立った。


恐らく、帝国側がレナルーテで行われる僕とファラの式にそんなに関心がないと思われていたのだろう。


しかし、バーンズ公爵は帝国貴族のほぼすべてから『祝い状』を預かってきたと発言した。


つまり、帝国貴族達もこの式について理由は定かじゃないけど注視しているということだろう。


だけど、読み上げられた貴族の名前に僕は全く心当たりがない。


強いて言うなら以前、父上がよく愚痴を溢していた時に出ていた人物。


ローラン・ガリアーノ伯爵ぐらいだろうか。


彼はクリスとの件で影響力が低下しており、今は帝都において静かにしているそうだけど『祝い状』を送って来るあたり、中々に面の皮が厚いと見える。


その時、ファラが小声で囁いた。


「リッド様、いまバーンズ公爵様が読み上げた名前の帝国貴族の皆様はバルディア家と縁が深いのでしょうか」


「いや、その辺は僕もまだ詳しくはないんだ。だけど、父上から聞いたことがないから縁が深いということはないと思うよ」


彼女に答えながら、親族席にいる父上の表情を窺う。


しかし、父上は何やら嫌そうな雰囲気を出している。


バーンズ公爵の言葉に何か気になる点でもあったのだろうか。


何はともあれ、バーンズ公爵の挨拶が終わると次は父上が立ち上がる。


「バルディア家としてレナルーテ王国、ファラ・レナルーテ王女をお迎えできることは大変光栄に存じます。我が国のアーウィン皇帝陛下の祝辞とエリアス陛下の言葉にあったように、我が息子とファラ王女は両国の懸け橋となる存在になることでしょう。二人の門出を、父親として辺境伯として祝福させていただきます」


父上はそう言うと、一通の手紙を懐から取り出して話を続ける。


「また、闘病中の為この場に来られなかった私の妻、ナナリー・バルディアから祝辞を預かっております」


母上から手紙を預かったなんて、今のいままで僕は知らなかった。


父上は小さく咳払いをすると、手紙を読み上げ始める。


「この度、ファラ・レナルーテ王女様と息子リッド・バルディアの挙式が開催され、二人の新しい門出を心からお祝い申し上げます。私、ナナリー・バルディアは現在闘病中につき今回の挙式に参列出来なかった事、残念でなりません。また、ご挨拶がこのような手紙となりましたことお詫び申し上げます。結びに、挙式に御参加いただきました皆々様に心からの感謝と、新郎新婦の末永い幸せをお祈り申し上げます……ナナリー・バルディア代読。二人共、おめでとう」


手紙が読み終わると、周りから拍手の渦が沸き起こった。


合わせて拍手をしていると、ファラが僕の耳元で問いかける。


「あの、リッド様。ナナリー様は、闘病中ということでしたが体調は大丈夫なのでしょうか」


「うん。治療中で今のところすぐに大事になるようなことはないと思う。今回の式にも絶対に参加したいと言っていたんだけど、さすがに父上と僕が許可しなかったんだ。母上はすっごくガッカリしていたけどね……」


母上は前回の顔合わせの時も、参加できなかったことを悔やんでいた。


今回は政治色が強いとはいえ、挙式である。


母親としても貴族としても役割が果たせないと、かなり落ち込んでいたのだ。


だけどそれよりも、父上と僕は母上の『命』のほうが大切だった。


それを母上もわかってくれたから、最後は折れてくれたんだと思う。


彼女は僕の話を聞くと、静かに頷いた。


「そうだったんですね……あ、それでしたらこういうのはどうでしょうか」


ファラは悲し気な顔からハッとすると、僕に耳打ちをしてくる。話の内容に僕は驚いた。


「それが出来れば嬉しいし、母上も喜ぶと思うけど本当に大丈夫なの」


「はい。私から話をちゃんと通します。だから、ご安心ください」


優しい笑みを浮かべる彼女が母上の為に考えてくれたことに、僕は嬉しくなり少し頬を濡らして頷いた。


「ありがとう、ファラ。じゃあ、お願いできるかな」


「はい、承知しました。ふふ、お任せください」


僕の答えを聞いた彼女は、可愛らしい微笑みを見せる。


その姿に胸の鼓動が高まり、僕は溢れんばかりの想いをそのまま口にした。


「その……ファラが僕のお嫁さんになってくれて本当に嬉しいよ」


「え……⁉」


そう言うと、彼女は耳まで真っ赤になってしまい、僕はそんな様子にニコリと微笑む。


しかしファラは、僕の微笑みの意図がよくわからないようで、顔を赤らめながらきょとんとしているのであった。


やがて僕達が主役である披露宴は、エリアス王や父上の挨拶が終わると食事が始める。


同時に、あちこちで華族達同士による挨拶周りも行われているようだ。


特に父上とバーンズ公爵のところには、人だかりが出来ている。


勿論、僕達のところに華族達がひっきりなしに挨拶来るので、その対応に追われていた。


その時、いきなり殺気のようなものを感じた僕は、ハッとして咄嗟にファラを守るように彼女前に出る。


「リッド様……?」


突然の動きにファラはきょとんした表情を浮かべているが、僕は殺気のようなものを感じた場所に佇む人物をギロリと睨む。


僕の動きに連動するように、カペラも隣に控えている。


こんなところで一体全体、何を考えているんだ。


怒り心頭ではあるけれどあくまで『殺気のようなもの』を僕が感じただけだ。


相手の目的次第では騒ぎになるような問題でもないかもしれない。


しかし、僕が睨んだ先に居たのは歴戦の武士のような雰囲気を醸し出しているダークエルフの男性だった。


彼は僕の視線に気付いた様子で、不敵に笑いながらこちらに近付いて来る。


その時、ふとファラを横目に見ると、彼女の護衛であるアスナが深いため息を吐いていることに気付いた。


しかも、呆れた様子で首まで横に振っている。


ひょっとして彼女の知り合いだろうか。


そんなことを考えていると、彼は手を振りながらこちらに向かって豪快な声を発した。


「はははは‼ これは驚かせてしまって申し訳ない。流石、孫娘が認めたリッド様ですな。その歳で私の向けた『気配』に気付き、しかも身を挺してファラ王女様を守ろうとする動きなど、そうそうできるものではありませんぞ」


嫌な感じはしないけど、何なんだろうこの人……と思って警戒していると、ふと彼の言った言葉を思い出してハッとする。


そして僕は、アスナに恐る恐る視線を向ける。


すると彼女は呆れた様子で呟いた。


「祖父上、悪戯が過ぎますよ。事と次第によっては大変な事になります」


「何を言う、アスナ。この程度のことで騒ぎ立てるような者は、上に立てる器などではないぞ」


「ええっと、話が見えないんだけど……」


二人のやり取りから、アスナと彼が血縁者であることはわかるけど、状況がいまいちわからない。


彼は僕の答えを聞いてハッすると、豪快な声を轟かせた。


「これは申し訳ない。まだ、自己紹介が出来ておりませんでしたな。私の名は『カーティス・ランマーク』と申します。アスナの祖父になります故、以後お見知りおきを。ああ、それから金と政治のことは苦手ですが、軍事に困ることがあれば少しはお力になれるやもしれませんぞ。ははは‼」


豪快に笑うカーティスを横目にチラリとファラの様子を窺うが、彼女も彼につられて楽し気に笑っている。


今の状況から察するに、ファラもカーティスは顔なじみなのかもしれないな。


僕は肩の力を抜くと、戸惑いながらも彼に手を差し出した。


「……私はリッド・バルディアです。よろしくお願いします」

 

「ええ、よく存じております。アスナが貴殿のことを認めておりました故、隠居しておりましたが是非お会いしたいと思い、式に参加させて頂きました」


カーティスはそう言いながら、僕の手を握り握手をする。


握手をしたまま、彼にニコリと微笑む。


「そうでしたか。それは嬉しい事ではありますが、私とファラ王女の披露宴を騒ぎにするような悪ふざけ……次は許しませんよ」


僕はそう言うと、カーティスの目を睨むと彼にだけ凄まじい殺気と魔力を向ける。


その瞬間、気配に気付いたカペラとアスナの眉がピクリと動く。


しかし、カーティスは何も言わずにただ、ニヤリと不敵な笑みを浮かべている。


それから少しだけ静寂の間が訪れた後、彼は僕の手を離して会釈した。


「リッド様、この度は大変失礼いたしました。しかし、その胆力と実力は実に将来が頼もしいですな。ファラ王女様とアスナをどうぞよろしくお願い致します」


「言われずとも、承知しております。ファラ王女は勿論、専属護衛であるアスナも責任を持って護ってみせますからご安心ください」


カーティスは僕の言葉を聞くと、嬉しそうにニコリと笑った。


もしかして彼は、アスナのことを気にかけてここに来たのかもしれないな。


やり方が危なっかしいけど……。


その時、聞き覚えのある声が響く。


「カァァァァティィィィィスゥゥゥゥゥ‼」


名前を呼ばれたカーティスは渋い顔を浮かべて呟いた。


「おお、いかん。うるさい奴に見つかってしまったな。すまん、リッド様。今日はこれにて失礼する」


「あ、はい。わかりました」


彼はそう言うと、この場をそそくさと去っていく。


やがて、こちらに速足でずんずんとダークエルフの男性がやってきた。


彼の顔見たアスナは少し嫌そうな表情を浮かべている。


僕も彼が誰なのかは知っていたので、こちらから声を掛けた。


「こんにちは、オルトロス殿」


「リッド殿‼ 我が父、カーティスが何か失礼なことを致しませんでしたか⁉」


「あはは、ええっと、まぁ普通に自己紹介とか話をしただけですよ?」


苦笑しながら答えると、オルトロスの顔に電流が走ったように引きつった。


そして、アスナに視線をギロリと睨む。


「アスナ……お前がいながらカーティスの無礼を許したのではあるまいな」


「はぁ……祖父上は竜巻のような自然災害です。私が言っても聞かないのはご存じでしょう」


「くぅぅ……式を通してアスナを見送りたいと殊勝なことを言うから、参列を許したというのに……」


オルトロスは凄まじい渋い顔をして、手を拳にしてワナワナしている。


やがてハッとすると、真っ青になりながら僕に向かって深々と頭を下げた。


「リッド殿。我が父、カーティスが何か失礼なことをしたのであれば、私がいくらでも謝罪する。故に、どうかレナルーテの華族が無礼だと思わないでほしい」


「いえいえ、そんな頭を上げて下さい。レナルーテの華族の皆様をそんな風に思うことはありません。それに、カーティス殿も悪い人ではないと思いますし……」


僕の言葉を聞いた彼は、顔色がパァっと明るくなった。


カーティスって、なんか色んな意味ですごい人みたいだなぁ。


そんなことを思っていると、オルトロスはスッと敬礼する。


「……‼ ありがとうございます。で、では、リッド殿。私はカーティスを追います故、この場はこれにて失礼致します」


「はい、わかりました」


答えると、オルトロスは「失礼致します」と言って、そそくさとカーティスの後を追い人ごみの中に消えて行くのであった。


まさに竜巻通ったような出来事に茫然としていると、ファラがクスクスと笑った。


「ふふ、カーティス様はアスナの祖父で剣の師匠なんです。私も何度かお話したことがありますけど、とても面白い方ですよ」


「あはは……みたいだね。今度、機会があればちゃんと話してみたいよ」


しかし、僕とファラのやり取りを横目に、アスナはやれやれと呆れた様子で俯いていたのであった。


「ふむ、随分と楽しそうだな」


突然、声を掛けられ驚きながら振り向くとそこに居たのは良く見知った二人だった。


「えへへ……にいさまと、ひめねえさまにあいにきちゃった」


「メル、それにレイシス王子も来てくれてありがとう」


「うむ。メルディ殿とメイドのお二人に披露宴会場を案内していたのだ。丁度良く、リッド殿達のところで話せそうだから、声を掛けさせてもらったのが少し話せるかな」


レイシス王子はメルとメイドのディアナとダナエに視線を向けた。


なるほど、どうやら彼がメルをエスコートしてくれているらしい。


ふと、父上のいる場所を見ると人だかりは相変わらずだ。


「はい、僕も少し休憩したかったので」


「はは、そうか。私と話すことで休憩できるのであれば良かったよ」


こうして、僕はレイシス王子と談笑するのであった。





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【お知らせ】

2022年7月8日、第10回ネット小説大賞にて小説賞を受賞致しました。

本作品の書籍化とコミカライズ化がTOブックス様より決定!!


書籍一巻がすでに大好評発売中!

書籍二巻は2023年1月10日に発売決定!

※コミカライズに関しては現在進行中。


近況ノートにて、書籍の表紙と情報を公開しております。

とても魅力的なイラストなので是非ご覧いただければ幸いです!!

※表紙のイラストを見て頂ければ物語がより楽しめますので、是非一度はご覧頂ければ幸いです。


近況ノート

タイトル:一巻と二巻の表紙

https://kakuyomu.jp/users/MIZUNA0432/news/16817330648888703378


タイトル:一巻の口絵

https://kakuyomu.jp/users/MIZUNA0432/news/16817330648888805926


タイトル:2023年1月10日に『二巻』が発売致します!

https://kakuyomu.jp/users/MIZUNA0432/news/16817330648888123404


タイトル:ネタバレ注意!! 247話時点キャラクター相関図

https://kakuyomu.jp/users/MIZUNA0432/news/16817330647516571740

※普通に247話まで読んで頂いている方は問題ないありません。

飛ばし読みされている方は下記の相関図を先に見るとネタバレの恐れがあります。

閲覧には注意してください。

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