あるママ会での会話

「この間の学校公開びっくりしちゃった」


「あたしも。ほんとにドン引き」


「こわいよねー。そりゃイジメでーすなんて先生にチクっても何の役にも立たないけどさ」


「いくらなんでもあれはね。今時の子はタブレット学習とかでネットにべったりだからああいう発想になるのかしら?」


「てゆーかやられる奴が悪いだけじゃない? ああいう授業でいちいち『人権教育してます』的なポーズだけとるの、マジうぜー!! 」


「やられる奴が悪いってゆーより、お互い様?学校なんて、やってやられての繰り返しでいろいろ勉強するところなんだし。人間関係ってやつを」


「そーそー。いつまでも大人に頼ってないで、自分で全部解決しなきゃ。いつまでも甘えてばっかで頭悪すぎ」


「そーゆー奴に限って塾とか成績いいから勘違いしてるんだよね。馬鹿は死ぬまで底辺だってわかんない。」


「そーそー。算数とか理科とかいくらできても社会じゃ何の役にも立たないのにね」


「テストの点は取れるくせにみんなが言われなくてもわかる当たり前のことがわからないって言うか」


「ほんと、空気読めない奴ってやだよね。だからみんなが指導してやってるのに被害者アピールするんだから」


「それにしても、どこであーゆーの覚えてくるんだろーね」


「ほんとそれー。超怖いよね。やっぱネット?」


「ネットに晒して一生いい学校にも会社にも入れなくしてやるだっけ?」


「ちょっと怖いってゆーか、さすがに退いたわー」


「うちの子もこの間『みんなエンスタやってるのにあたしだけスマホも持ってない』って泣かれて困ったけど、やっぱ早すぎだね。ああいう子見ると」


「さきちゃんのグループみんな大人っぽいもんね。先週も子供だけで原宿行ったんだって? まさとくんがクレープうまかった! って教えてくれたよ」


「せっかく原宿まで行ってクレープ食べて来るだけとかウケるよね。ほんっとまさとっていつまでもガキんちょでかっわいーの」


「由美ちゃんったらホントまさとくんのこと溺愛してるよねー。優しいママうらやましー」


「やっぱ母親はいっぱい愛情注いで自己肯定感ってゆーの?育ててあげなきゃ。学校とか部活とかでびしびし鍛えられるんだからさ、外でガマンしてがんばってる分、家ではしっかり甘えさせてあげるの」


「さっすが由美ちゃん、言う事深いー」


「てゆーか、ほのかちゃんに教えてあげないの?この間来てなかったでしょ?」


「えーなんでー?なんか言って変な風に思われても困るしー。娘のことなのにいちいち人から言われなきゃ気が付かないとか親として終わってね?」


「だよねー。由美ちゃん大人ー」


「てゆーかすごいよねー。P活してるって話だよー」


「うわマジかー。ちょっと距離置かせたいかもー」


「あーうちのも言ってた。子宮の声を聞けとかイミフでついてけねーって言うから、無理しなくていーよって」


「うち塾の日ずらしたよー。P活やってる子と一緒に夜の新宿歩かせたくないし」


「わかるー。うちも塾の日ずらそー」


「マジかー。うちもずらすー。なんかあってからじゃ遅いもん」


「ねー。自分の娘は自分で守んなきゃ」


「そだねー」


「ねー」


「ねー」


「ねー」

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