節毎にも、起承「頂」転結を隠し味的に 3 ~父から娘へ
さてさて、第3作におけるこの隠し味の3つ目は、時系列を意識しておりますが、山上保母さんのシリーズとは少し異なり、ほぼ同時期での、時系列が基本。
さらには、プロローグとエピローグを「起」と「結」に据え、その間をこのパターンにのせております。
1 プロローグ 蒼いフォトグラフ(松田聖子)
2 第1章 1 秘密のゆくえ
3 第3章 2 宿題の仕上げへ
同 3 模擬親子の再会と別離
4 第3章 4 来る子離れに向けて
5 エピローグ My Story(一之瀬みのり)
1から5までがそれぞれ順に、起承「頂」転結のそれぞれがあてがわれます。
2ないし4は、ほぼ同時期の時系列。
1と5は、あくまでも、歌詞の引用。
その間の接点がどこにあるのかは、本文を読んでねという話になりますけれども、この見出しを見比べるだけでも、この起承「頂」転結の流れを作っていることがお分かりいただけるものと思われます。
このような筋を、何本か、1冊の本の中で「仕掛けて」いきつつ、全体としてもきちんと「起承「頂」転結」が成立つように、こちらもぬかりなく仕掛ける。
なおこれは、本レベルでの話です(しつこいけど)。
短編なら、1本かそこらをきちんと描いていけば、問題ないでしょう。
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