第5話 主婦

・・ここは、商業世界ショップリスト(SP)


SP歴 3511年


SP星に巨大隕石が向かってきた。


国防大臣は、すぐに占星術を用意し、これに対処した。


占星術により、世界を救えるのは、たった一人の金欲が最も高い転生者だけだと予言がされた。


そこで、転生機械を使用して、選ばれし人間を転生させる事にした。

すぐに転生機械がうなりを上げ、魔方陣が展開された。

この時、星の消滅までは約1時間であった。


そして、転生者に選ばれたのは、元総理大臣の妻であった。


名前 金田 好子(54)

職業 専業主婦

好きな物 お金


この時、金田好子は、いつものように銀行へ行き、多額のお金を下ろしていた。


しかし、その時!

銀行強盗が銀行へ入ってきた。


銀行員がすぐに緊急ボタンを押し、警察が駆けつけたが、銀行強盗は銃を所持しており、警察の介入により1人が銃を乱射した。


その弾丸が金田好子に命中してしまい、金田好子はその場に倒れた。


すぐに武装をした警察が銀行になだれ込んだが、金田好子は絶命寸前であった。


その時!

金田好子が虹色の光りに包まれ、どこからか声が聞こえてきた。

《隕石落下まで、あと約30分》

・・・転生者に選ばれし者よ。聞こえるか?・・・


・・・我は商業世界SP国代表の者である・・・


・・・我が世界は、そなたを必要としている・・・


何よ?これ、はっ!お金は?お金はどこ?

財布も無いわ!

《隕石落下まで、あと25分》

・・・どうだ?お互いの為、


お財布が無いわ!携帯も無い!イヤ!あれ、あれ?どこよ?


・・・契約を結び


キャー!どこよー!

《隕石落下まで、あと15分》


・・・星を


ちょっと、アンタ!うるさいわねー!


・・・救って欲しいのだ・・・


金田好子は後ろを向き、そのまま走っていってしまった。


その後、帰る事は無かった。


・・・異世界は消滅した!


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