6.円城ふるさと村
宇甘渓自然公園からは国道484号線に戻って、もう一度、北上しよう。道は途中から国道429号線に変わる。快適な道をさらに進むと、やがて右手に『道の駅かもがわ円城』が現われる。道の駅の交差点を左に入ると、円城ふるさと村だ。
円城ふるさと村は、鎌倉時代に円城寺を中心に酒屋や雑貨屋、宿屋が軒を連ねていたところで、当時の集落が現在も残っている。集落を歩くと往時の息吹が感じられるところだ。
ここでは吉備高原の純農村風景を楽しむことができるんだよ。また郷土料理『くさぎ菜のかけめし』を味わうことも可能なので、時間のある人はぜひ食べてもらいたい。
そして、集落の南には根本稲荷があるんだ。・・・僕が昔、綾香と来た神社だ。ここに来ると、僕はいつも綾香のことを思い出す。あのとき、根本稲荷の赤い鳥居にもたれて、綾香は僕にこう言ったのだ。
「あなたとはもうお別れね」
最後に僕の最愛の人・・・綾香のことに触れておこう。
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