社畜OLを辞めてJK探偵を始めました。
サトリ
プロローグ 不倫して仕事を辞めました
「うん。さすがに不倫をして処分が無い、そんなわけないでしょう。」
人事の担当責任者に呼び出された私。
理由は、上司と不倫をしたからだ。
悪いのは分かってる。でも、止められない自分がいてあの人も私を好きでいてくれていると思っていた…。
「悪いが、不純な行為だから後任に引き継ぎをして会社を去ってもらうよ。」
(そうですよね。でも、彼も悪いよね。)
「そんな…。困ります。」私は悪いのは私と彼だと思っていた。
「懲戒解雇には出来ないから、依願退職になる。君も会社に居づらいだろうしこの会社にいる限り、皆が君をそう言う目でみるから耐えられないだろう?」
「それは………。」(みんなの白い目がずっと私に刺さってる。)
「君のためでもあるんだ。分かってくれ。」
こうして、会社に退職を強要された私は抵抗することもなく、数週間後に会社を辞めた。
大好きだった彼に「出来心だった。お互い忘れよう。」と言われ、別れる事になった。
何もかも失った私。生きていくには他の仕事を探さないといけない。
その時に出会ったのは、ある人物だった。
「お嬢ちゃん。深刻な顔をしてどうしたんだい?」
私が顔を上げると、ちょっとカッコいい男性がいた。
「ナンパは結構です。」私は男性に対して少し抵抗感が出ていた。
「病んでるね。どうだろうか、私の事務所で悩みを聞こうじゃないか?」
「ほっておいてください。」私は怪しい男性には付いていかないよ。
「まっ、そう言わずにおいで?お茶ぐらい出すよ?」
(しつこいなこの人。)
「私は忙しいんです!仕事を探さないとダメなんです!」と声を荒げた。
「じゃあ、良い仕事紹介するよ?」
(えっ、本当に?…イヤイヤ、こんなに怪しい人に付いていったら何をさせられるか分かんないから…。)
「いえ、結構です。嫌な予感しかしないので…。」私はやんわりと断る。
「話を聞くだけでも?嫌なら断っていいから…。」男性は引いてくれない。
「分かりましたよ。話を聞くからしつこくしないでください。」
「本当!助かる~。じゃ事務所で悩み相談、聞くね。」
男性に付いていく事になってしまった。もし、いかがわしいモノだったらどうしよう?不安でいっぱいだった。
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