第17話 雪ちゃんは、おたくんを甘やかせたい



 私がおたくんと同棲を始めて一か月がたった。最初はずっと私が料理を作っていたけどおたくんは僕も料理を覚えたいって言うので、最近は作り方を教えながら、二人で一緒に作るようになった。なんか新婚さんみたいで楽しい♡


 おたくんは、もう卵焼きも上手に作れるようになったんだよ?凄くない?やっぱりおたくんはやれば出来る子なんだよ?


 もう一人、ここに住んでる人はいるけど……私は気にしない事にした。一日おきだけど、私はおたくんと一緒に寝ることが出来るから♡ふふん!今日は私の番なのよ♡



◇◇



 え?今日は布団が届くの?


 杏子ちゃんから「ごめん布団、今日届くから受けとりよろ」ってメールが来た。


 今日は特注で作ってもらった大きい布団が届くらしい。


 今日、おたくんと杏子ちゃんはあのラブレターの顛末について先生に呼ばれているので私は先に帰ってきている。


 今日は時間もあるので餃子を作る事にした。

 もちろん私を入れた愛情たっぷりのやつ♡


 大丈夫!食べられないものは入れて無いから!


 匂うと嫌われるのでニラとニンニクは入れない。

 本当はニラ餃子が好きなんだけど……部屋が臭くなるのでやめておいた。


「餃子♫餃子♫は、美味しいな〜♪」


 包み終わったのでラップをかけて冷蔵庫に入れておく。


 後は、ご飯を炊いて待つ事にした。



 ◇◇



 待ってる間にお布団が届いたよ?


 自分一人で運べるか心配だったけど大丈夫だった。


 もっと重いのを想像してたんだけど……思ってたより軽かった。

 でも、なんか高そう……。


 鳥の羽が入ってるみたいで羽毛って大きな字で書かれていた。


 布団を運んでいると、玄関の音がしたので二人が帰ってきたみたい。


「ただいまー」


「お帰りー!大丈夫?先生に変な事されなかった?」


「……ん?大丈夫だったよ?」


「ただいま!……こっちは被害者なんだから正当防衛って言っておいたわ。でも暫くは学校に顔出さない方がいいかも?」


「そっか……せっかく虐めがなくなったと思ってたのに……あんなひどい事するなんて信じられない!」


「そうね……おたるんには心のケアが必要ね……私と同じだから……」



◇◇



 僕はもうダメかもしれない……。


 僕はあの時、抵抗すら出来なかった。


 親衛隊の人が居なければ……僕はどうなっていた事か考えるまでもない……。


 自分ですら守れないのに……杏子と雪ちゃんを僕は守ることが出来るのか?


 そう考えると、自分はこのままでいいんだろうかと疑問に思ってしまう。


 僕は、雪ちゃんと杏子を守る義務があるんじゃないかって。


 僕は勝手に女の子になる方を選んでしまったけど……。


 僕は、いじめられっ子という絶望から、ただ逃げたかっただけかもしれない。

 女の子を選んだとしても、いじめそれは変わらなかったという事は……。


 僕が女の子に変わるんじゃなくて……。僕自身が変わらないとだめなんだ。


 二人は男が嫌いだから、僕は女の子を選ぶ……なんていいこと言っちゃったけど。


 二人は男の子の僕を好きになっているんだから……男が嫌いと言う訳では無い。


 二人は、男の……僕の小さいあそこが好きなんだ。


「…………どうして?」


 なんで?どうして杏子はそうなったんだろう?……レイプ未遂なのかな?

 その時に見てしまった?親父のアレを……大人のアレを見てしまって……それがトラウマになったという事?


 でも、杏子は僕が大きくなったら嫌いになるとも言っていたし。


 だったら、大人になっても大きくしなければいいんじゃない?

 でも、そんなこと出来るのかなぁ?


 ……今は薬で男性ホルモンを抑えている……。このまま抑え続ければ……?


 小さいままでいられるかもしれない?



◇◇



 夕飯は美味しく食べてくれたけど……おたくんはまだ元気がない。私に出来ることと言ったら、おたくんを抱きしめてあげることくらいしかない。


 私はおたくんを脱衣所に連れて行った。

 元気ない時はお風呂に入ってリフレッシュだよ?


「おたくん、お風呂入るよ?」

「うん、雪ちゃん」


「おたくん……今日は元気ないけど大丈夫?」


「雪ちゃんは……見たいと思う?」


「何をかな?」


「その……僕の男の子が成長したところ」


「え?」


 おたくん?もしかして?


「私は、どんなおたくんでも見たいよ?」


「うん」


「おたくん……お風呂で見せてくれる?」


「…………うん」



◇◇



「どう……かな変じゃない?」


 おたくんの男の子は、やっぱりおたくんだった。……パパの馬は嫌いだけどおたくんのは大好き♡もう好き好き♡


 杏子ちゃんも……成長してもこんなに可愛いのなら大丈夫かもしれない。


 でも……今は教えてあげない。すぐにバレるけど……今は私だけのものだから……。


「変じゃないよ?可愛くて大好き♡」


「そう?僕はこれが大きくなったら嫌われると思ってたから怖くて……言えなくて」


「怖かった?そっかごめんね……おたくんを怖がらせていたんだよね……ねぇ……触ってもいい?」


「……うん」


 綺麗に洗ってあげるよ?あ……可愛い。


 石鹸をつけて綺麗にしてあげたら……おたくんの顔は紅潮していて……気持ち良かったみたい。敏感な所もしっかり洗ったからかな?


「はぁ……はぁ……雪ちゃん?僕おかしいよ?変な気持ちに……なってる」


「変な気持ち?おたくんはどうしたいの?」


 もう、おたくんが可愛い♡可愛すぎ!おたくんならいいんだよ?


「でも約束したから杏子と」


 杏子ちゃん!?……ここで邪魔するか?


「そっか……おたくんは動かないでいいよ」


「え!?何するの?」


 私は、おたくんを甘やかす事にした。おたくんには自信を持ってもらいたい。私がこんなにもおたくんを好きだと言うことをもっと知ってもらいたい。だから……小さくても頑張ってるココを愛してあげる♡


 そして……私はおたくんと……。


「おたくん……出てるよ?」


「え?何が?」


「白いの……」


 ……どうやら、おたくんに精通が来てしまったらしい。






読者様へ


お読みいただきありがとうございます。

まだおたくんは迷っているようです。


もっと続きを読みたいと感じて下さいましたら

☆☆☆、♡を頂けたら嬉しいです。

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