104.駅前の飲み屋さんで焼き鳥で…

 平安時代と言えば794年ころ、今から1230年ほど前のお話。『類聚雑要抄るいじゅうぞうようしょう』と言う古文書に『鳥焼物』と言う記述が出て来るんだそうです。当時は家畜の食用が禁止されていたため、野鳥を狩猟して串に刺して焼いて食べていて、そのレシピが記されてるんだそうな。そう、これが今でいうところの『焼鳥』のルーツになる食べ物なんだそうです。で、肉を使った焼き鳥は江戸時代まで登場しないんだそうでし、てこの頃から鶏肉を串に刺して焼く調理法が一般的になってきたと考えられてるんだそうですよ。江戸時代後期には、神社参道などで雀を焼いた焼き鳥屋が数多く現れたらしいです。今は雀は鳥獣保護法で定められてて捕獲しちゃいけないので雀の焼鳥は食べられませんと言うか、雀はでて楽しみたいなぁって思ったりなんかします。


 さて、なんで焼き鳥のお話かと言うと、実はちょっと事情が有って現在私は某企業に所属してお仕事してたりしてまして、本格的な創作活動は一時中断状態になってらり致します。とんでもなくブランク長くてほぼ素人に戻ってしまった人間迄引っ張り出さないといけないくらい忙しいんだそうで、お声がけして頂いた事は有難いんですが、実はここまで忙しいとは思っていなくて毎日夜遅く帰宅する日々が続いてたりなんかします。


 そんな時、最寄駅から続く商店街の通りを一つ入って契約した駐輪場に向かうとき、通りかかる立ち飲み屋さんの入り口から見える風景に映るお客様達、皆様お好みのお酒を片手におつまみで食べてるのが焼鳥なんですよ。それを思わずガン見してしまう私。そんなに食べたいならお店はいればいいじゃんって思われるかも知れませんが、私が飲み屋さんに入って焼鳥だけ食べて出て来ると思う?絶対呑むに決まってんじゃん。昭和の時代はドリフのコントで加藤茶さんが赤ら顔で上機嫌な状態でふらふら自転車運転してる様な場面が有りましたが今そんな事したら警察がぶっ飛んできますからね。ダメですよ、お酒飲んで自転車運転しちゃ。


 焼鳥は塩派ですか?それともタレ派ですか?私はビールならタレ日本酒なら塩が良いなぁ。すっきりしゅわしゅわでキンキンに冷えたビールを喉に流し込んだ後に頬張るコクが有って食べ応えを感じるタレの風味、物凄く合うと思いません?対してどっしりとした純米吟醸なんかには素材の味と食感が楽しめる塩味の鶏肉が良いんじゃないかなぁなんて思います。要は私はどっちも好きって言いたいだけなんですけどね。


 私が住む埼玉の東松山では『豚のカシラ肉』を使ってるんですが焼鳥と呼ばれてる物が有ってこれは味噌ダレで頂くものなんですよ。このタレを塗って炭火で焼くんですがその時の香りが物凄く香ばしくてその香りだけでホッピーセットの中お替り出来そうな物なんですよ。二回くらいしか頂いた事無いんですがこれはもう一回食べたいなぁ、私が住んでるところからそんなに離れた場所じゃないんでお休みを利用してまた行ってみようかな。焼鳥屋さんでテイクアウトして自宅で自宅でじっくり頂くのも良いかも知れないなぁ。


 平安時代から続く長い歴史を持つ日本の伝統的な焼鳥は外国でも人気に火が付き始めている様でインバウンドの観光客に皆様にも中々好評なようですよ。野鳥を焼いて食べていたことから、現代のような多様な食材を使った料理へと発展してきました伝統料理、今後も人々に愛される日本の食文化として発展して行ってくれると嬉しいですね。うん、今週末は駅まで歩いて帰りは駅前の飲み屋さんに入ってみようかな。もくもくと上がる煙の中で生ビール飲みながら焼鳥を頂く。うん、めちゃめちゃいい感じな気がします。と、言う訳で、今週の目標が決定してしまいました。この目標目指して元気に労働したいと思います。

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