92.七夕には素麺です。

 七夕ですね。今年2024年の朝の空模様を見た感じ織姫様と彦星様、そして天の川が見られそうな雰囲気が有る事は有るんですが、先日の様なゲリラ豪雨で全てがおじゃんなんて事も有り得ますから油断してはいけなさそうです。災害級の熱パに襲われてる関東地方です、熱中症には十分ご注意下しませね。


 そういう時には涼しげで食欲無くてもするんと頂けてしまう素麵など如何でしょうか?七夕には素麺なんですよ。その由来は色々と有るみたいで、平安時代から江戸時代にかけて、七夕には『索餅さくべい』という小麦を練って縄上に捻って焼いた菓子が食べられてた事に由来するとか、織姫の機織の糸に見立てた説とか、 天の川に見立てた説とあ色々と有るみたいですが、ここまで暑いと素麺食べて涼みたいって言う願望が沸き上がってきますのでぴったりの食べ物なんじゃないでしょうか。


 素麺は鎌倉時代(1185年~1333年)から室町時代(1336年~1573年)にかけて現在の形や製法がほぼ確立されてたんだそうで、当時はまだ高級食材として扱われており、主に宮中や武家などで消費されてたんだそうです。そして、江戸時代(1603年~1867年)になると、製法の改良や流通の発達により、素麺は庶民の間にも広まって行って、特に天保年間(1830年~1844年)頃には全国的に素麺の生産量が増加して庶民の夏の風物詩として定着したんだそうです。意外と歴史のある食べ物だったんですね。


 素麺食べる時、皆様どうしてます?どうしてますって言う問いの意味なんですが、素麺って茹でてそのまんまにしておくと直ぐに麺同士がくっ付いちゃって団子状態になっちゃうじゃないですか。私の場合は大きめの硝子の容器に入れて氷水を張ってその中に入れて食べるんですが、それだとつゆが薄まっちゃって味気なくなっちゃうし、コシも案外早くなくなっちゃうんですよね。


 噂によると素麺は茹でないでお湯を沸かして沸騰したら火を消してその状態のところに麺を入れて5分くらい戻すと麺がくっ付かないってYouTubeなんかの動画にアップされてるんですがホントなのかな。と、言う訳でそれを今夜試してみようと思います。結果に関しまして後日ご報告したいと思いますので暫くお待ち下さいませね。


 素麺の薬味と言えば刻み葱ですが、似た様な物で『小葱』『万能葱ばんのうねぎ」『分葱わけぎ』『浅葱あさつき』って有るのを御存じかと思います。これ、何が違うと思います?ぱっと見た目ほとんど同じに感じますが実は全部違う物なんだそうです。


 葱は、いわゆるネギ坊主と言われる花が咲いて種が出来て種から芽が出て育つ物、わけぎやあさつきは種ではなく球根で増えていく植物で、わけぎは『葱』と『玉葱』の交配種、あさつきは『エゾネギ』という、もともとは山野に生えていた一種なんだそうです。そして、万能葱は『小葱』の仲間で、葉ネギの代表格である『九条ネギ』の一種の『九条細』を若獲りした物なんだそうな。葱一つでもいろんなものが有るんですね、それぞれ味わいが違いますのでそれぞれ試してみたいと思います。


 星が瞬く夜空を見上げながら頂く素麺はひょっとしたら少し味わいが違う間も知れませんね。織姫様と彦星様のラブストーリーに思いを馳せながら素麺頂いているのも中々風情が有って美味しく感じるのではないでしょうか。うん、なんか夜が楽しみです。

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