61.びぃるをま~わせ~~~♪♪

二十歳以上限定な話題になってしまうかもしれませんが、今回はビールのお話です。あっという間に師走に突入した2023年ですね。忘年会シーズンにも突入しましたし酒宴の機会も増えるのではないかと思いますが、飲み過ぎには注意しましょうね。


で、宴のスタートははビールからって言う事が多いんではないでしょうか?最近はそんな事も無くなりつつあるみたいですが一口目のビールってどうしてあんなに美味しいんでしょうね。魅惑のしゅわしゅわが喉を駆け抜ける爽快感、もう、この時の為に生きてるなって実感できる瞬間です。ああ、大好きだなぁ・・・ビール。


ビール醸造の歴史って物凄く昔に始まっていて、最古の物は紀元前6000年頃、メソポタミア地域(現在のイラク、イラン、シリアなど)で最初の麦芽飲料が作られたとされてるんだそうですよ。シュメール人やバビロニア人がビールを醸造していたとされています。ただ、その時のビールはパンを乾燥させてもう一度水に浸してそのまま自然に発酵させたって言う物なので、今のビールとは全く違う飲み物でアルコール度数も低く、不純物も多かったのでストローみたいな物でそれを除去しながら飲んでたんだそうです。でも、それはそれで美味しそうな気はしなくもないんですけどね。


紀元前3000年頃には古代エジプトでもビールが醸造されていて、エジプト社会では、ビールは主要な飲み物であり労働者に与えられたり、祭りや宗教儀式で使われたりしていました。つまり、ピラミッドの建築に従事した作業者達が仕事終わりでビールをか~~~っと飲んでたらしいんですね。ばりばりに肉体労働した後のビール、美味しかったろうなぁ。でも、冷やす技術が無かったから今の日本の居酒屋さんで飲む生ビールみたいには行かなかったんだろうなぁ、現代に生まれたこの幸せを嚙み締めなければいけませんね。


日本でのビールの歴史は明治時代初期に西洋からの技術導入により始まったそうなんです。横浜で『横浜麦酒会社よこはまばくしゅうがいしゃ』と言うメーカーが日本最初の商業ビール醸造所として1870年に設立されました設立されました。その後、いくつかの醸造所が次々と登場し、1876年には大日本麦酒会社(後のサッポロビール)、1889年に本麦酒(後のアサヒビール)、更に 1907年は帝国ホテル麦酒館(後のキリンビール)等々名だたるビールメーカーが操業を始める訳ですよ。そこから少し時間をおいて1956年にはサントリーもビールの販売を始めて、日本のビールメーカー四強が出揃ったのですよ。


しかし、1990年代前半、日本はバブル景気が崩壊して一気に不況になった頃、ビールよりも税率が安い所謂『ビール風飲料』つまり、発泡酒や第三のビールが発売される様になりました。


この、ビール系飲料の定義なんですが、原材料の麦芽比率67%以上であるものがビール、発泡酒は25%未満、第三のビールは麦芽を使用せず『コーンスターチ』などを原料とするもの(2003年以降、大麦麦芽を使用しても第三のビールに分類されることがあります)を指すんだそうですが、2026年10月からはこれらのカテゴリーの酒税が一本化され、350ml缶あたり54.25円になるんだそうです。現状ビールは350ml缶あたり70円、発泡酒は46.99円、第三のビールは37.8円課税されてるんですって。だからそれ以降はビール風飲料は消え去る運命なんでしょうかねぇ、折角、努力を重ねて開発して来たって言うのに。政治家は国民の努力を踏みにじるしか能がないんでしょうか・・・嘆かわしい事です。


ある意味、人類の歴史的な発明のビール、これからも愛されていくことを心から希望します。時代が進んで煙草たばこみたいにあの頃はテレビでお酒のCM放送してたんだよなんて時代が来ない事を心から望みます。でも、お酒は楽しく適量を、が大切ですね。

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