24.グルメって、なんだ?不用意に使うと恥をかく……

『グルメ』という言葉、日本ではすっかり耳馴染みな単語になりましたね。元々はフランス語の『gourmet』からきている言葉で、料理の味や料理の知識について詳しいとか、詳しく知っている”人物”をあらわす言葉で、料理そのものを表す言葉ではないわけですね。日本では完全に料理その藻を指す言葉に歪曲されてしまいましたねぇ。


でも、これって、世界的にはあくまでもフランス語の意味が基準になってて日本で使われる意味はガラパゴス化したもので広い世界では全く通用しないので、もし外国でこの単語を使う場合には注意が必要そうです。日本人の常識で言ってしまうと、何言ってんだこいつみたいな扱いを受けかねませんのでご注意くださいませ。


そうそう、フランス語定義では「食の享楽きょうらくを求める人」「大食い」「大食漢たいしょくかん」「食い意地の張っている人」のことは「gourmand グルマン」と定義されていて、これもまたグルメとは明確に一線が引かれてますので注意しないといけない点の一つです。


話が変わりまして、韓国の辛い鍋料理はお好きですか?冬場に食べると体が暖まって美味しいですよね。夏場に食べても大汗かいてすっきりしますなんて言う方もいらっしゃいますから油断なりません、辛い食べ物の魔力は底知れぬものが有りますね、ビールが旨いんだ。


日本ではこの韓国の辛い鍋料理のことを総称して『チゲ鍋』と言いますが、韓国の方に言ってもほぼ通じることはありません、だってこの『チゲ(찌개)』って『鍋』そのものを表す言葉で決してキムチチゲとかスンドゥブチゲとかテンジャンチゲを表す言葉ではありません。日本の事情に詳しい方ならひょっとしたら分かってくれるかもしれませんが、これも日本人の恥ずかしい勘違いなので御座いますよ。どこでこんなに歪曲しちゃったんでしょうね。チゲ鍋って言っちゃうと『』って言ってるようなもので『頭痛が痛い』と大して変わらな事になってしまいますので気を付けないといけませんね。


正直、そんなこと気にしないで日本国内では常識的に使われてるんだからいいじゃんって・・・思ってしまえばそれはそれでなんですが、文章を書くことを趣味としている身としては、言葉の意味とか物凄く気になるんですよね。長いものに巻かれてしまえばそれでいいのかもしれませんが、なんか割り切れないんですよね。そういう事ってありますよね、誰でも。と、言う訳で、これからも細かいことを気にしながら頑張って生きていこうかと思います。

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