14.生卵の魔力

とある経済アナリストさん曰く、円安やウクライナ戦争の影響で景気は下落し物価は上昇。物価は上がってるのに収入が増えないというスタグフレーションに突入している日本経済でございますので生活は苦しくなる一方。食品の値段も値上上昇の一途で生活はめちゃめちゃ圧迫されることになっておりますね。


ですがその中で比較的値上がりしてないものがあるんだそうです。それがお米と卵、だからこの局面を乗り切るには卵かけご飯を食べまくって、明日の希望に繋げましょ、とのことなんですよ。好きですか、卵かけご飯。卵は完全栄養食品ですからこれだけ食べてればとりあえず命は繋げる訳ですね、卵とご飯が有れば、それだけで生きていける可能性はあるのかも知れませんね。でも、それだけじゃちょっとつまらないですけど。


外国の皆様から言わせると日本人はクレイジーなんだそうです。


だって、卵を生で食べるなんて行為は自殺行為の何物でもない、生で卵食ったらあたるぜって言うのが海外の共通認識なのですよ。卵の殻の表面にはサルモネラ菌が付着している可能性が有るんだそうです。これは、その卵を産んだ鶏がサルモネラ菌を保菌していると付着するんだそうで、保菌してなければその心配はないんだそうです。


で、日本の養鶏はこのあたりの物凄く気を使ってて、養鶏場の周りは完全殺菌されてて更に採卵された卵はその表面を徹底的に洗浄されます。だから、スーパーなんかで流通している卵は菌に汚染される可能性は極めて低くて生で食べても食中毒を起こすことはまずないんだそうです。安心して生卵が食べられる国に生まれた幸せを嚙み締めたいと思います。


日本産の卵の輸出量が増えてるんだそうです。平成21年には1,000t程度だった輸出量ですが、平成21年には10,000tを超え、更に伸び続けているようです。これが何を現しているかと言うと、生で卵を食べる文化がじわじわ広がっているということですね。もっとも今のところ香港の富裕層が中心になってて、欧米の方では衛生関係の法律の出輸入規制がかかってるみたいでまだまだマイナーな状況ではありますが、ひょっとしたら寿司同様、生卵も世界的なグルメに発展する可能性を秘めているということを示唆してるんではないでしょうか。生魚食べるなんて日本人信じられないっていう意識から、寿司美味し~~って言う方向に変わりましたものね。


その香港で食べられてる卵かけご飯はご飯の上にメレンゲ上にした白身を乗せて、そこに卵黄を落としてお醤油や専用のたれでいただくと言う物なんだそうです。これ、美味しそうじゃありません?新しい卵かけご飯の世界が広がりそうな気がしますよね。


いろんな食べ方が有る卵ですが、生でそのまま、素材の味を楽しむのが一番かもしれませんね。これからも物価の優等生でいてくれることを心から願ってなりません。どうかよろしくお願いします。

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