たかが詩じゃないか

詩音 悠

『馬鹿な男』

哀し気な笑み浮かべ 震えているね

つらい想い出ばかり 今日で終わりさ



あなたの愛をいくども裏切った

そんな自分を恥じてる 醜い横顔

素直になれず 自信が持てなくて

あなたの愛 重くて 遠ざけていたよ

都合のよい嘘ならべ 心偽り

煮え切らない態度で いつも苦しめた

打算などなしに俺 愛してくれてたのに

あなたは青い炎 抱えてた

耐えきれなくてあなた 静かに涙こぼす

悪いのは俺なんだ わかってる

馬鹿な男さ 俺は



あなたはいつも 変わらぬ眼差しで

こんな俺をいつでも 優しく見守る

話もせずに 二人歩き続け

終電車が 去る音 遠くに聞こえる

濃密な夜の風 冷たく吹いて

あなたは唇噛み さよならと言う

打算などなしに俺 愛してくれてたのに

あなたは青い炎 吹き消した

身体は熱っぽくて 静かに燃えてるのに

悪いのは俺なんだ わかってる

馬鹿な男さ 俺は



打算などなしに俺 愛してくれてたのに

あなたは青い炎 投げ捨てた

孤独な夜は終わる 溜め息など忘れて

悪いのは俺なんだ わかってる

馬鹿な男さ 俺は

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

たかが詩じゃないか 詩音 悠 @special12

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る