「リア充死ねっっ」て言いそうなかなりタイプな女の子
如月はじめん
第1話
隣を歩く
どうやら道の反対側に大学生ぐらいのカップルが楽しそうに歩いているのを見かけたようだ。
「なんなのあのカップル。いちいち見せつけるようにイチャつかないでほしいわ。あの二人に一生タンスの角に小指をぶつける呪いをかけようかしら」
そうやって吐き捨てるように呟く
僕が見つめているのを気づいたのか、
「何か私の顔についてる?」
「すごく可愛いよ」
おっと心の声が漏れた。失敬失敬。
「……突然どうしたのよ」
頬を赤らめながら聞いてくる。すごく可愛い。身長差があるから多少の上目遣いがいとおかし。
「いや、
「
そうそう暴発。たまたま心に思っていた事が口に出ただけだから。
「まぁいいわ。どうせ、あのカップルに触発されて感情が昂っているだけでしょう。良い?あのリア充どもは自分たちの甘〜い行動を持って他の人に「わたしたちもイチャつきましょう」と誤認させるタチの悪い奴らなの。リア充が1組いたら100組いると覚悟しといて」
「そんなゴキブリみたいに言わなくても」
「そういう奴らなの」
「偏見だなぁ」
まぁ僕は
「だけど僕は、いつも
「………」
唖然とした顔でこちらを向いてくる。そんな変なことを言ったかな?
あぁ、いつも僕が言ってないからか。
「
「……突然どうしたのよ、いつもはそんなセリフ言わないでしょう」
「
りんごのように顔が真っ赤だ。ちょっと言いすぎたかな?なんでだろう、いつもは心の中に留めておくような事なのに今日は口から出てしまった。
これが
「早く帰るわよ!」
「待って〜」
僕は顔がタコのように真っ赤な
今日は、なんか変な調子だったから口からたくさん出てきたけど。もう少し自重せねばならぬ。いつか、告白する日まで自分の心の中に留めておこう。
「リア充死ねっっ」て言いそうなかなりタイプな女の子 如月はじめん @kisaragi_hazimen
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