第13話 吸収の恩恵
あ、そうだ。従者の二人の忠誠度が高かったから、僕のステータスも変化した。
◆
名前:カイル・フォン・エルドルド
性別:男
年齢:5
身分:子爵家長男
スキル:【鑑定】【吸収】【異世界言語翻訳】【カリスマ】
武術
剣 術 B -> A
格闘術 B
弓 術 A
槍 術 B
馬 術 B -> A
魔法
火 B
水 B
土 B
風 B
光 B
闇 B
能力
統 率 B -> A
武 勇 B -> A
知 略 B -> A
政 治 B -> A
◆
2人のステータスのおかげか、能力が軒並みAにあがった。あとは、剣術、馬術がAに上がったのも地味にうれしい。今は両方とも父上に鍛えてもらってるから、もっと習熟度が上がるってことだ。この年から鍛えてたら最終的には父上を超えられるかもしれない! 目指せ、父上越えだな。
自分がこの強い2人の主となるわけだから、自分が強いんだということを見せないといけないな。そうじゃないといつか見放されてしまう。
もっと鍛錬に力を注ぐべきだな。自主練もしよう。
「じゃあ、俺は今日は執務があるから、お前らがカイルの面倒を見てくれ!」
「ちょっと、アレス様! それはないでしょう!!」
「そうですよ。アレス様! 私たちは未だカイル様を鍛えられる程の技量がありません!」
「なら、そうなれるようお前たちも一緒に鍛錬すればいいじゃないか」
「そんなこと言われても……」
「まあこれからも仲良くしていかないといけないんだしやってみろ!」
「「はぁ……。 分かりました」」
「じゃあ俺は溜まってる執務を片付けてくる。頑張るんだぞ。カイル」
「頑張る! 父上も頑張ってね!」
「「がんばってください」」
なんかよく分からないが、この2人と鍛錬することになりそうだ。ていうか、この2人はもうその技量に達し始めてると思うんだけどなぁ。
「じゃあアレクにミゲル! これからよろしく頼む!」
「はいっす!」
「よろしくお願いします」
「じゃあカイル様、まずは技量が見たいので素振りなどを見せてもらえますか?」
「いいよ」
ミゲルは僕の腕はどのレベルにあるのかを確かめたいみたいだ。半年鍛錬してた訳だから、それなりの腕はあるんだって所を見せないとね。
そして、僕はいつも体を温めるためにやっている一連の型を行うことにした。真向斬り、袈裟斬り、逆袈裟、一文字斬り、突きを一周として行う型だ。父上は、この基本となる型がどれほど正確にできているかで戦場で生き残れるかが決まるとまで言っていた。確かに、この型に乱れが出ていれば、いずれ疲労しているところをやられてしまうだろう。
だから僕は、型をこの半年磨いてきた。まだ、実践には活かせる段階ではないだろうけど。
そんなことを考えているうちに型を始めて、30分が経過していた。
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