別れ。そして罪

@SINTARO1994

その思いを言葉にして

君は背中を向けて歩きだした、お互いに交わす言葉はなかった

僕の心は揺れていた、その思いを、駄々をこねる子供のように叫んだ

「行かないで!行かないでよぉ・・・」


僕も背中を向けて歩きだした、もう君に、涙は見せたくないから・・・

いつかの僕は言ったね、幸せすぎるのは嫌いだって

強がったんだ・・・、それが間違いだった・・・、もう戻れないのかな・・・

君と2人で歩く理想の未来、それが願いだった

その願い、もう取り戻せないのかな・・・


君が居なくなったあとのこのワンルーム、1人で居るには少し広く感じる・・・

ぽかんと空いた心の隙間が広がっていくようだ・・・

君が居なくなっても、時は進んでいく

この1分1秒、君と過ごせたら・・・


もう願うことさえ許されないのかな、君に伝えたい言葉1つ1つも嘘になってしまう

君の涙を生んでしまう

僕は君に対して、たくさんの罪を重ねてしまった・・・

君に触れたこと、君の隣で生きようとしたこと

君を傷つけてしまった、僕の罪なんだ・・・


現在の思い出、そして過去の思い出、この時を生きる人にとって

思い出は有限なんだって

君の長い人生の中で、少ししか絡まる事のなかった僕の存在は

きっと君の記憶からは消えてしまうんだね


もう戻れないのかな?ここから未来は始まるのかな?それとも、終わるのかな・・・


君と寝てたベッド、今は広く感じる・・・、夜が明けるまでがこんなに長いなんて・・・

・・・よく夢を見るんだ.、理想の未来を、君と2人で歩く未来を

君にはたくさんの罪を、重ねてしまった

僕はその手に触れてしまった、君の隣で生きようしてた!

それが罪だったんだ・・・

だからさ、この孤独の痛みで償うから・・・誰にももう迷惑かけないから!

少しでもいい!君の・・・記憶の片隅に居させて欲しい~・・・

・・・また、僕の罪が清算出来たら、君と出会いたい・・・

その時には手を繋ごう

さようなら、ありがとう・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

別れ。そして罪 @SINTARO1994

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る