めりー、ごー、らうんど!

※閲覧注意

※グロというか倫理観の無さと性癖が作用してこうなった

※文句があれどわたしは責任を負いません






どろりと煮詰まった思考が萎えるまでには多少なりとも時間は掛かると、今や働くことを忘れた脳味噌にも大した存在価値はない。

口元を伝った水の跡、潤んだ瞳、赤く熟れた頬。すべては興奮材料と化し、なんの躊躇いもせず直接顔と接触した。

一本だけでも口内に指を入れてしまって、物理的に内側から作り変えていくのも良い。ただ驚いた小さな口が噛み付いたことで痛い思いをするのも嫌だからと、単純な思考回路の指示に従うほうが良さそうだ。


気づけば睫毛が当たりそうな距離にまで登頂していた人差し指。下瞼に残る無色透明な液体を拭ってしまえば、だんだんと目の焦点をこちらに合わせてくる。

視界を遮るようにして内部に触れると、反射による拒否反応として先程まで開けられていたはずの目の玉は姿を隠す。長い睫毛に弾かれてしまった指先は怒ったように仕草を一度止め、今度は本数を増やして挑もうとした。

中指で上瞼を抑えたならば、相手の目にするものは自身の掌と数本の指のみとなる。ひどく優越感の込み上げる欲情に賛成し、そのまま実行に移す。


再度触れ合った瞳と指先は嫌われることもなかったようで、ゆっくりと左に動かすとともに黒目は右に移動していく。妙な心地良さを感じたと理解した刹那、涙か何かですこし湿った瞳を、独特の柔らかさを保ったこの眼球を、手に入れてしまいたい衝動に駆られた。


理性なんていうものはとっくに無い。

いたい、だなんて掠れた声を発す少女への独占欲だけが昂っていた。

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