虹と空の境目
虹色のどれにも当てはまらない
私はきっと虹と空の境目
定義付けされていない曖昧模糊
そこを流れる雲
そこを通り過ぎる鳥
そこを知る自分
雲の白に透けて、色が見える
色を照らす、陽が当たる
白が灰色となり黒となる
黒は色ではない、影
私は
きっと、その透明で不確かで不安定な物質
何にでもなれる、雨粒
涙であり川であり海であり体液である
光に当たり、反射する
乱反射
三角(形)の立体(形)から解き放たれる
それは虹色
それは境目
それは自我
それは無意識
それは身体
それは変化を続け、「形」を変えていく
やわらかな雲が黒くなるように
あれていた天候が晴れるように
鳥がさえずり、天には七色
虹色のどれにも当てはまらない
私は虹と空の境目、
定義付けされていない曖昧模糊
そこを流れる雲
そこを通り過ぎる鳥
そこを知る者
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