第9話 初めてのヒビ?

僕は、いつも通りに学校に行って、部活を頑張った。帰る準備をしていると、陽子さんに「自転車置き場に来てほしい」と言われた。

僕は、帰る準備が終わると、自転車置き場に向かった。

そこには陽子さんが一人立っていた。

「陽子さんどうしたの?」

そう僕が問いかけると、陽子さんが僕のもとに寄ってきた。

「私、初めて会った時からあやちゃんのことが気になって仕方がなかった。そして、あやちゃんのことが好きになっちゃた。だから、私と付き合ってくれない?」

陽子さんは、顔からたくさんの涙があふれてしまった。

僕は、どうやって断ろうか考えていた。

すると紗奈先輩が、自転車を止めて、こっちに来た。

「女の子を泣かすなんてほんと最低!」

紗奈先輩はとても怒っていた。

紗奈先輩の一言で、僕はとても悲しくなって、その場でうずくまってしまった。

「こんな人ともう付き合いたくない。もう私によってこないで!」

その瞬間僕は起きた。

「夢・・・か」

いつもはこんな夢なんて見ないのに、悪夢を見てしまった。

僕は心配だったので、ラインで、紗奈先輩に僕のことが好きなのか聞いてみた。

15分ほどして、紗奈先輩からメッセージが届いた。

「あやちゃんのことが嫌いなわけないじゃん。私はあやちゃんのことが本当に大好きだよ。何かあったの?」

僕は返信をした。

「今日夢を見て、そこで、夢の中の紗奈ちゃんに嫌われちゃったんだよね。それで、現実でも嫌われていないか心配になっちゃった。」

僕がこのメッセージを送信すると、すぐに既読が付いた。

「実は私も夢の中で、あやちゃんに嫌われちゃったんだよね。だから、私もこの気持ちはわかるよ。これからも現実では仲良くしようね」

僕はこのメッセージを見て安心した。

   *

   *

   *

 今日は、うまくできた古典のテストが返ってきた。正直古典は苦手だったが、頑張ったおかげで、古典のテストで98点を取ることができた。

「乃木坂、すごいじゃん。このテストで98点取ったの君だけだよ」

先生の一言で、私はとてもうれしかった。

その日の帰りに自転車置き場にいたあやちゃんにこのテストのことを言った。

「私、古典で98点取っちゃった。あやちゃんはどうだったの?」

すると、あやちゃんは泣いてしまった。

「僕の気持ち気づいてくれない紗奈先輩なんてもう嫌い。だから、もう関わるな!」

そう言ってあやちゃんは帰ってしまった。

あやちゃんが落とした紙切れを見た見ると、それは古典のテストの解答用紙だった。点数を見てみると、12点だった。

その瞬間、私は目が覚めた。

「夢?だったんだ」

私はあやちゃんに何かいやなことをしていないか心配だった。

少し考えていると、スマホから通知音が鳴った。あやちゃんからだった。

私は手を震えながらメッセージを見た。

すると、そこには「紗奈ちゃんは僕のこと好き?」

このメッセージを見て、少し安心したが、逆に少し心配になってしまった。

そして、私はそのメッセージに返信をした。

「あやちゃんのことが嫌いなわけないじゃん。私はあやちゃんのことが本当に大好きだよ。何かあったの?」

このメッセージを送ったことで嫌われてしまうかもしれないと心配した。また、送った瞬間に既読がついてしまたため、もう後戻りはできない。

少し待つと、あやちゃんからメッセージが送られてきた。

「今日夢を見て、そこで、夢の中の紗奈ちゃんに嫌われちゃったんだよね。それで、現実でも嫌われていないか心配になっちゃった。」

私も同じようなことが起きているとわかると、少し不思議に思った。そして、そのことをあやちゃんに伝えた。

   *

   *

   *

 まだ夜中だったので、僕はもう少し寝ることにした。きっと紗奈先輩もそ朝まで寝るだろう。そう思って僕はベットの中に入って、再度眠りに落ちた。

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