エピローグ

 第三級魔族アズカバンの死。

 それは魔界に対して多大な影響を与えた。

 魔族たちが調査のために人間界へと赴き、調査したところには既に人の姿は残されていなかった。

 あるのはアズカバンの死体ともぬけの殻となった小屋が3つだけ。

 何の手かがりはないと思われたその場所。

 しかし、そこには一つの手かがりが残されいて。

 それは、かつて。

 


 魔界で活躍していた正体不明の傭兵の魔力の残滓。



 であった。

 眠り続けていた魔界が、ゆっくりと動き始める。


 眠れる獅子が今、起きようとしていた。

 ゆっくりと、しかし、確実に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る