第21話

「あー。こんな感じか?」


「そうね」

 

 僕と生徒会長は話し合いの末に生徒会メンバーのIMSを完成させた。戦闘力は見ればわかるのだけど、コミュニケーション力


「というか、序列戦やり直すべきかしら?あなたいわくミリアとアレリーナの戦闘能力はアルミスを超えるって話だけど……」


「あぁ、やり直した方が良いんじゃないか?あれらは僕の元で訓練中だからな……アレリーナは相性的にアルミスと戦うのは厳しいかもしれないが」


「なるほど……それは強くなるなわね」


「あぁ」


「このIMSを参考にして序列戦やり直そうかしら」


「わざわざ戦う必要など有るのか?」


「有るわよ。戦っているところみたいじゃない」


「あぁ。お前の趣味か。なら何も言わんよ」


「まぁ、とりあえずはこれでIMSは完成だね」

 

 僕は生徒会メンバーのIMSを広げた。

 

 ポルパ

 戦闘力 S

 学力 S

 機転

 コミュニケーション力 B

 総合

 総評

 戦闘力、学力ともにトップクラス。コミュニケーション力は本人が真面目過ぎる故にあまり他人と打ち明けるということを得意としていない様子。


 テリア

 戦闘力 A+

 学力 S

 コミュニケーション力 S

 機転

 総合

 戦闘力、学力ともにトップクラス。圧倒的なコミュニケーション力で誰からも頼られる存在となっている。

 

 サダム

 戦闘力 A

 学力 S

 機転

 コミュニケーション力 A

 戦闘力、学力ともにトップクラス。友達も多く、コミュニケーション力は高いと思われる。

 

 フラン

 戦闘力 A

 学力 A

 機転

 コミュニケーション力 S

 戦闘力、学力ともにトップクラス。友達は学年全員と公言し、学年全員もそれに同意するほどの圧倒的はコミュニケーション力である。なのにモテない。実に不思議である。


「これが三年生だな」


「そうだね」

 

 機転はまだテストをしていないので、わからないため空白だ。それに伴い総合も。


「というか機転を試すテストも僕らが作らなきゃだよな」


「ん?なんでだい?」


「いや、自分で作ったテストを解かせるんじゃ図れないじゃん。機転」


「……あっ」

 

 生徒会長が口を開ける。


「……頑張ろうか……」


「君の機転下げたほうが良いんじゃない?」


「そんなこと言うなよ!うっかりだ!うっかり。人間ならばこういうこともあるだろう?」


 はぁー。仕事が増えたぁー。実に面倒……面倒だ。


「ちょっと待て!?総評に俺がモテないこと書く必要あったか!?彼女居ない歴=年齢だよコンチクショー!!!誰か!誰か俺の彼女になってくれ!!!」

 

 モテない男の悲しき悲鳴は……聞かなかったことにした。うん。実に哀れだ。

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