夢に出てきたあの子

虹なん

第1話 中学生と私

私はもうすぐ中学生になる。無意識にテレビを見ていると、学校の帰り道が映り出されてて、ビックリした。

「えっ、なにこれ!?」

自殺スポット…と書いてあった。

自殺スポットなんて縁起の悪い。と心の中で呟いた。ちなみに縁起の意味は分からない。

そして一日が過ぎていった。学校から帰っていく時違和感があることに気づいた。少し上を見てみると中学生くらいの知らない人が屋根の上に登っていた。

そこでふと今日見たニュースのことに気づいた。思い出したことは「自殺スポット」あのニュースは本当だったんだ。

どうしよう、止めようかな。でも知らない人に止められたら苦しくない?いや、でも目の前で人が死ぬのは…でも、でも!

そんなことを焦って考えているうちに中学生らしき人が飛び出してしまった。



中学生らしき人はまるで天国に行くような、やっと解放されたような、顔をしていた。



これで…良かったのかもしれない。

私が止めた所でこれからも辛いことが起きるのかもしれない。そう思うと、私は目を瞑って

「今まで頑張ったね。」

と呟いた。

目をゆっくりあけると、中学生らしき人は道路の真ん中に倒れ込んだ。今は、運良く車も通ってない。だが、それと同時に周りに人がいなかった。

私はスマホを持っていない。やばいと焦った時、中学生らしき人が少し動いたような気がした。血も出てないし、もしかしたら!と思いすぐ中学生らしき人の所に駆け込んだ。

「大丈夫ですか?」

返事は…

「…」

やっぱりもういってしまったのかな。?

そう思った時

「…だ、大丈夫です…」

と言いながら顔をあげて体をおこした。

「よ、よかった。。」

それから私はどうするか迷った。とりあえず、大丈夫そうなら家に連れて帰ろうと思い、

「うちにくる?」

と言った。



それから、私たちは仲良くなった。お互いがお互いの事を知るようになって毎日遊んだ。

そして私は意をけして聞いてみた。

「…ねぇねぇ」

「ん?」

「どうして、あんなこと、したの?」

「…っ」

やっぱり聞かない方が良かったのかもしれない。そう思っていると、

「お菓子を買いすぎたから。」

でも、この子は痩せている。それなのに、、、、

中学生は微笑んだ。私は中学生の顔を見て「友達(中学生)を救いたい。」と思った。


その瞬間ベットの上に戻ってきた。

今のは全部夢だった。

でも、もし中学生が同じ夢を見ていたのなら、少しは楽になってくれたのかな?

そうだと…いいな…。

そう思いながら、今日も学校に行く。今日はいつもより空が綺麗だった。

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