【11】
祖父母は毎日 お経をあげている。自分も小学生の時 少年合唱団の夏休みの合宿で みんなで お経をあげていたので 覚えていたから 一緒に家でも 声に出して読んだ。
家には広い庭もあって天然の芝生もきれいに敷き詰められている。木々も植えられてて池には凄いきれいな鯉も何匹も泳いでいた。屋根の瓦もきれいな青で家の外観も明るいし、中に入っても明るくきれいな家だった。リビングには暖炉のようなものもあったりして各部屋にそれぞれ特徴あって和室には床の間もあるし、確かにめっちゃ何か良き運気は漂ってる感じのする家だった。それもこれも祖父母が日々きれいに手入れしてるからで2人とも家のこと色々するの好きなのかもなあと思った。
自分の部屋の窓から青いきれいな屋根瓦に出れるから 屋根の瓦に 布団をほしてる時には 自分も一緒に布団の上に寝っ転がって太陽を浴びるのが好きやった。
明るく良き運気を感じる家だっただけに 霊の存在を感じても 祖父母や家全体を守ってはるような霊なのかなあ とも思うんやけど でも一方では 家の出来る前から どれくらい前なのかは見当もつかないけど 前から この地に関係してて 存在してはる霊なのかもなあ とも思う。
ちっちゃい頃 夏休みとかに遊びに来てた頃には めっちゃ大きなワンちゃんがいて 行くと いつもワンワンって大きな声で吠えてたけど 今はワンちゃんはいなかった。
中学は家から少し離れていたから 自転車通学だったので 家の近くの祖父母顔馴染みの自転車店で 新しいきれいな青い自転車を買ってもらえた。
家具のチラシを渡されて「この中の机で好きなの選びなさい」って言われて 棚や引出しの多い木製の豪華な机を選んだら ほんまに その机がすぐに届いたから 全品1万円セールでもやってたのかなって思った。机を自分の勉強部屋のいちばん奥の角にセッティングしたら 良き部屋になってきた。沖縄から送っておいた自分の勉強するための私物も机にすべて収まった。沖縄の自分の部屋にあったポスター等も送ったから そういうのも飾ったりしたら 自分の部屋らしくなってきた。ただ毎日やはり霊の存在は感じるので 心の中で よろしくお願いします とかって毎日 挨拶したりしながら。
霊は自分の部屋に存在してるように感じる日もあれば 1Fに降りたりしてるようになんとなく感じる時もあったりするので 家を日によって移動してはるのかなあって思ったりした。
なんとなくやけど霊と共存していくのが いちばん良いのかなあと思た。自分は中3やから学校へ行って勉強もせなあかんから それ以上 深く霊のことも自分が考えなくて良いのかなて思ったけど なんとなく完全に忘れて無視するのは いけない気がして なんでなのかは全くわからないけど ちゃんと共存していく気持ちでいることが良いのかなと思った。
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