【8】
幼稚園でも小学校でも ちっちゃい頃からずっと自分は女の子みたいだった。松山の小学校の時も 弟の友達が自分のことを見て お姉ちゃんみたいだから ちょっとびっくりしてる。友達もうしろからギュッと自分の体をつかんだりしてくる。つかみたいなら べつに つかんできてもいいよって思ってきてた。
沖縄に来ても女子みたいなのは変わらず むしろ一層 女子みたいになっていった。沖縄は前に住んでた松山以上に開放的な雰囲気ある土地だから 自分も より自分らしくなっていったみたい。それと中2ていう時期も自分らしさに目覚めていくような時のようで 自分でも自分のことを女子みたいだなあと思うようになっていった。弟の小学校の友達が家に遊びに来ても 自分がお姉ちゃんみたいだから 最初みんな驚いている。
沖縄の海に泳ぎに行っても 水着を着ると 肩幅はせまくて ウエストも細く くびれてて おしりもかわいくて 自分でも女子みたいな体だなあと。
家で1人になると速攻 三面鏡を開いて 裸になって かわいい下着をつけたりして...自分でそういうことするの めっちゃ好き。
沖縄の中学に通ってても 学校で女子と一緒にいるほうが良いし 女子としゃべってるほうが良いし 女子と友達でいるほうが良かった。だから自然といつも女子のそばにいるようになっていってた。
学校では学級委員になったから 先生からの伝達事項をみんなに伝えたり 話し合いの司会進行役をみんなの前でするんだけど そういう時でも いつも つい女子のようになってるように自分で思う。話し方とか リアクション的にも 動作や 仕草にしても。でも沖縄ていうところは 割りと その子の個性を凄く大事にしてくれる土地柄なのかもしれなくて そんな自分の女子のような個性も まわりのみんな 普通に自然に めっちゃ大事にしてくれてる感じだった。それが沖縄のおおらかな風土のように自然だったから。自分が 以前よりも 一層 女子のようになっていったのも沖縄のおおらかな風土に暮らしてたからなのかもなあと。
あと もしかしたら学級委員になったことで女子みんなと いつも一緒に 付き合っていられるし 女子みんなとも普通に話をしていられるし 沖縄の中学で学級委員になってなかったら それほど女子みたくなってなかったかもしれないなあとも思う。なんとなく。松山の小学生の時も学級委員になったから クラスの女子とも普通に馴染んでいくことできたし。沖縄の中学に来てからも 学級委員になったことは 自分が女子みたいになっていくことに大きく作用してるのかもなあと思ったりした。 学級委員になると 学校の行事とかでも、男子だけと付き合うっていうよりも女子と接することも自然と多くなるようにもなるから。それで自分もより一層自然に女子のようになっていったのかもしれない。もともと沖縄に来る前から 女の子みたいだったけど。沖縄に来てから もっと 一段と はるかに女子のようになっていったのは本当なんだ。
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