絆＋レベル9999＝『最強』！

マリンファイト・ガンバトル

ダダダン！！

ダンダンダンダン。

始まった瞬間、マシンガンの音がなる。

あのチームは、第二の優勝候補、ギルド『太陽の勇者』。

そして次になったアサルトライフルの音は同じく第二の優勝候補、ギルド・『月の勇者』。

あそこもそこそこ強い。

一方将生はというと、全員将生が優勝候補だからって、将生に一斉にかかる。

あれ、もはやチーミングだろ。

「おっと、やばー！」

でも将生は余裕たっぷりの表情で岩陰の後ろに隠れる。

そして全員が岩をうち、岩が壊れた瞬間に将生は選手と選手の間を駆け抜ける。

なんのためかって？それは……

ダダダン！

「うわあ、俺脱落！？」

「まじか、脱落だ……」

どんどんと増えていく脱落の声。

この作戦は、選手と選手の間をすり抜けることで、選手が外した弾が別の選手に当たってしまうという作戦だ。

それでたくさん脱落者が出せれば。

でも、将生だって一弾も当たらなかったわけじゃないから、相当ダメージは削れている。

って、将生もうあと一発当たったらアウトじゃん！？

でも高い木の上に身を潜めているのでバレていない。

木の上で持っている銃は……スナイパーだ。

一星が一番うまいけど、将生だって普通よりもうまい。

「………」

（ん？）

将生が何かボソボソと呟く。

そして、弾が最後の一人の選手–––––『月の勇者』月森（つきもり）ルアに向かって飛んでいって……

当たった。

その瞬間、ルアも脱落した。

将生、ヘッドショットしたな、あれ。

そして、アナウンス。

「見事！ガンバトルの勝者は、将生選手だーっ！」

「おめでとーっ！」

一番に将生に抱きつく伊織。

「ふふ、ありがとう」

くすがったく微笑む将生。

そして、こちらを振り向く将生。

「次は、航のばんだよ」

「ああ」

俺は、力強く頷き、ビーチへと歩いた。