ss 宗教 / 第2部について

1週間ぶりです、佐々木サイです。

例によって、ボツになったエピソードを公開します。

ボツ理由?そんなもの、読めばわかる。



✳︎ボツエピソードは、本編には全く影響しません。

こんな感じの世界線もあったんだw

って感じに捉えて下さい。


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「は?レオルド教?何だそれ。」


「最近領内で活発している、新興宗教です。」


SHS内で、俺に相談しようかどうか迷っている事案があると聞きつけて、呼び出してみれば、とんでもない報告があがった。


「その話、マジなのか?」


「はい、そのように報告を受けております。」


「はぁ〜よくわからんが、首謀者か、それに近しい存在を連れてこい。」


「はっ!了解いたしました。」


SHSからの報告によれば、何でもつい先日、レオルド教と呼ばれる謎の宗教が立ち上がり急速に規模を拡大しているらしい。

別に迷惑を被っているとか、邪魔だから排除してほしいなどの内容では無かったが、問題はもちろんその名前だ。

正真正銘『レオルド教』というらしい。


おいちょっと待て、何なんだよこれ。

普通なら、神とかが宗教の名前になるのに、何で俺なんだよ。という当然の疑問から、首謀者を呼び出す事になった。


というか、俺はこのような事をしそうな奴を1人知っていた。


そしたら何というか、ビンゴだった。


「で?何なんだよこれ。」


「はい、簡単に説明させていただきますと、レオルド様の素晴らしさを世に広めるためにこの私が立ち上げた宗教でございます。既に数十万人を超える信者が集まっており、多額の寄付も集まっております。」


「・・・・・・何処から突っ込めばいいかわからんが、とりあえず最後まで続けてくれ。」


俺が首謀者を呼び出した所、予想通りこの男が来た。ハーンブルク領研究所のリーダーにして、天才発明家のアインだ。

うん、そんな気はした。


「レオルド様、あなたは神の如く素晴らしいお方だ。いや、もはや神と言っても差し支えない。そして、私はそんな神であるレオルド様に対して何か手伝える事が無いかを考えたのだ。そして思いついたんです、そうだ宗教を作ろう、と。」


うん、どうしてそうなった。という野暮なツッコミはせずに、続きを聞く。


「思い立った私はすぐに行動を起こしました。今までは、お金なんて何一つ価値のない紙屑だと思っていましたが、何とびっくりお金が有れば何でもできたのです。ハーンブルク銀行からお金を全額下ろして、土地を購入し、そこに聖地を建てる事にしました。また、布教用の聖書やグッズ等を用意して、信者をどんどん増やしていったんですっ!そしたら皆様、レオルド様が神である事を理解された用で、すぐに入信して下さいましたっ!」


「お、おう。」


「それだけでは無くてですね、シュヴェリーン以外でも、ミドールやテラトスタ、ジオルターンにも教会を作る予定ですっ!また、寄付の方もだいぶ集まりましてですね、近いうちにパーティーも開催する予定ですっ!」


そこまで聞いた上で、俺はある決断をした。


「な、なるほどな・・・・・・」


「わかっていただけたようで何よりですっ!」


「わ、わかった。レオルド教の事、認めてやるから、問題行動だけは起こすなよ。」


「はいっ!心得ておりますっ!」



関わるだけ無駄、逆にレオルド教が流行ってくれれば、変な宗教が誕生しにくくなる上、俺の指示が通りやすくなる。


悪くはない、悪くはないはずなんだが・・・・・・


【あとはメンタル面の問題ですね。マスターが、自分を神として崇める宗教の存在を容認するか否か、という問題に行き当たります。】


だよな・・・・・・


結局、レオルド教については放置となった。

特に悪い影響は無く、勝手に信仰してくれといった感じだ。感情論を抜いて考えれば、これほど楽な洗脳は無い。


数年後、レオルド教がハーンブルク領の領教になるのは別の話。



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ここから数話、ボツエピソードを公開した後、第2部帝国編となります。

また、その際に、私ー佐々木サイの突然の思い付きによって、スピンオフ作品を公開する事になりました。

ボツエピソード

スピンオフ作品

第2部

の順で読んでいただけると、最も本作品を楽しめると思います。


スピンオフのURL

https://kakuyomu.jp/works/16816700427384974298




どうでもいい話


Twitterのハッシュタグ作ったので、よかったら使って下さいっ!

#トリ戦

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