敷島私集 春

しきしま

第1話

春立てど今はな咲きそ桜花吹きしく風に散りもこそすれ


立春が過ぎて春になったとは言っても、今はまだ咲いてくれるな、桜花よ。激しく吹く風のために散ってしまうと大変だから。


詞書

風が大変強く吹いておりまして、なんの木かわかりませんが可哀想なくらい枝が撓っておりましたので、もし桜が咲いていたら危なかったなと思い詠んだ歌です。桜吹雪もそれはそれで美しいのですが。ありきたりすぎて既にどこかで詠まれてるかも。

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