いつもの精緻で凛とした小説とは全く違う、軽い調子ながら夢見里さんらしさも感じられる素敵な作品でした。
現実には甘味の味覚を持たない猫が、異世界では甘いものばかり食べているというのは面白いですね。
作者からの返信
綺嬋さま
お読みいただき、ありがとうございます。
この頃、ずっと後宮ものを書き続けていたので、ちょっとした息抜きにもなりました。こういうほんわか、童話的な暖かい小説も好きなので、いつか本腰をいれて長編で書いてみたいなあとおもいます(n*´ω`*n)
猫ちゃんはチュールが好きということは、生クリームとか、アイスクリームとか舌触りのいいものがぜったい好きだろうなとおもうのですが、そもそも甘みを感じないというのが哀しすぎるので、書きました笑
ふんふん、ご飯にミルクの組み合わせって昔ながらの猫のご飯をお洒落にしたかんじだなぁ……と思って読んでいたら、ミルキィウェイに「そうきたか!」と膝を打ちました。シチュードリアを星の海に喩えるのはレトリック二千年の歴史でも初めてでは……。
夢見里さんには美食エッセイもお似合いになるだろうと前々から思っていましたが、その可能性の片鱗を見たようで、楽しませていただきました。長編というか、連作短編でのんびり連載しても面白そうな題材ですね。
作者からの返信
板野さま
お読みいただき、御礼申しあげます。シチュードリアは神秘なのです! 猫にはじめて、にんげんのご飯を食べてもらうなら……というのを真剣に考え、厳密な審査の結果、シチュードリアになりました。が、ただのシチュードリアではつまらないので、銀河的シチュードリアに!
食を題材にしたものを書きたいとはおもっていましたが、なんだかんだで後宮食医はグルメしている場合じゃないくらいには難解なことになってしまったので。
いつか、長編にできたら楽しそうですよね。
なんと可愛らしいお話……!
「みるくのご飯だにゃ!」が可愛すぎましたし、その後のネコチャンたちのリアクションが味皇ばりで盛大に吹きました笑笑
ちょうど時間的にも凄まじい飯テロでしたね(*´Д`*)
イケメンの王様もいるし、この先の生活も楽しそう!
お腹も心もあったまる、素敵な作品でした!
作者からの返信
陽澄すずめさま
お読みいただき、ありがとうございます。素敵なレビューまで賜りまして、重ねて御礼申しあげます。
猫がぜったいに喜ぶご飯といえばなんだろう、と考えに考えて、シチュードリアだ!と想いついたので、お褒めいただき嬉しいです。わたしも大好物なのです。
こんな異世界なら、わたしもトリップしたくなります!(処刑されるのもモンスターがいるのもわが身だったら怖すぎるので(笑)
編集済
猫とごちそうとしあわせがたくさんの、素敵な短編ですね……!
いつもの龍さんのお作品とはまたガラリと趣が違っていて、幅広い作風をお持ちなのだなあと感じました(⁎˃ᴗ˂⁎)
ご飯の描写がこまやかで、とても美味しそうでした……! 個人的には、コロッケがたまりません。
ハチワレが大好きで、チョッキやマントなどを身につけている猫キャラに弱いので、ルリタマくんがツボでした。
≫猫の瞳のなかに一瞬で満天の星が拡がった。
からの描写に心惹かれました。幸せが満ちているのが伝わってきます✨
飼い猫と一緒においしいものを食べたい気持ち、わかります。でも人間の食べ物は彼らの体に悪いから……という問題点を取り払えるのがファンタジーの素敵なところですね(*ˊᗜˋ*)
王様、やけに人間の料理に詳しいみたいだけど、人間界で暮らした経験があるのかなあ……?
これからもレストランで食べたことのないようなおいしい料理が提供されて、猫たちがその度に目を輝かせて喜んでいる様子が目に浮かぶようです。
作者からの返信
松宮様
お読みいただき、ありがとうございます!
これまでの小説とは作風を一転させてみました。はじめての異世界転移ものでもあります。松宮さんにぜひ楽しんでいただきたいなあと想いながら書いていたので、嬉しい御言葉を賜り感激です。
実は猫とグルメと異世界の組み合わせは以前からめっちゃ書きたい題材だったのですが、現在は長編を書くだけの時間もちからもなく……短編でもひとまずはかたちにできてよかったです。
ルリタマは実在の猫ちゃんをモデルにしています。そのくせ、敢えて黒猫は登場させていません(笑)
レストランを開業するということで、今後は猫の国中の猫がいろんな料理をもとめて訪れることになるとおもいます。いつか、長編にできたら、ハンバーガーもカレーもコロッケもラーメンも全部食べさせてあげたいですね。
夢見里 龍 様
終始飯テロそして猫テロ(?)でとても癒されました。
そして、なんて彼氏なのでしょう!
食べ物を粗末にするなんて、しかも恋人が一生懸命作ったものを……。
主人公が昔に負った傷を考えると悲しい気持ちになりますが、猫達に料理を作ることでまた大好きな料理と向き合えることができてほっとしました。
お料理中のルリタマやバンチョの自由奔放な姿が微笑ましく、料理場面をずっと見ていたくなりました!
優しくて素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
空草うつをさま
お読みいただき、ありがとうございます。
飯テロ猫テロいただきました!モラハラ彼氏から受けた傷は猫たちが愛いっぱいに癒してくれるはずです。ゆくゆくは猫の王様との恋が芽生えたり……するかも、しないかもですが、ひとまずは恋愛関係なく、おいしいごはんを喜んでくれる猫たちと一緒に幸せな日常を送っていくこととおもいます(*^^)
いつか、続きも書きたいものですね!
お腹が空きました(笑)
夢見里さんの緻密で繊細な描写が飯テロに向くと、空腹をもたらすことになるんですね(なお、さっきご飯を食べたばかりです)。
もふもふな生活の中で料理を振る舞うという徹頭徹尾幸せいっぱいに満たされたストーリーの中に、元彼との苦々しい思い出が入っており、読後の晴れやかな気持ちがいっそう引き立ちました。
やはり夢見里さんも料理上手ですね。
美味しそうな小説をありがとうございました。
作者からの返信
返信させていただいたつもりになってど忘れしていました……すみません。
詩一さま
嬉しいご感想を賜りまして、御礼申しあげます。
お腹がすいたと仰っていただけることが最大の喜びです。しかも、苦味もいいアクセントになっていたと教えていただき、料理上手の御言葉まで(n*´ω`*n)
感激です!
料理と小説の創作には相通じるものがあるとおもっています。甘辛しょっぱいのバランスですね(*^^*)
こちらこそ、お読みいただき、ありがとうございました!