双子の奴隷
ビッツの店を出て、すぐに宿屋に走った。
「おかえりなさいませ、・・・どうぞ」
「ありがとう、忘れ物を取りに来ただけだからすぐに出るよ」
「かしこまりました」
俺は、早足で部屋へ行き扉を閉め鍵をかけた。
「ふぅ、じゃあエリクサーを作るか。
『エリクサー作成』
・・・よし出来たな」
俺は部屋を出て受付に行く。
「すまない、今の部屋から三人部屋に移りたいのだが、いくらかかる?」
「三人部屋ですか?三人部屋はお風呂が付いている為高くなりますが宜しいですか?」
「ああ、頼む今いる部屋に荷物は無いから、次帰ってきた時に部屋を移動するよ」
「かしこまりました、それでは大金貨3枚ですね。
・・・ありがとうございます」
「それじゃ行ってくる」
「行ってらしゃいませ」
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「アッシュ様お待ちしておりました、商談室に案内させて頂きます」
商館まで来ると、門番が案内してくれた。
「ありがとう頼むよ」
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「自分はこれで失礼します」
「ああ、ありがとう」
コンコン
「アッシュだ入るぞ」
「おお、アッシュ様どうぞお入り下さい」
ビッツの声が聞こえた。
「待たせたか?エリクサーを持ってきたぞ」
「いえいえ、ちょうどこちらも準備が終わった所です。
今、2人を連れてきますので少々お待ちください」
そう言うと、ビッツが出て行った。
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コンコン
「失礼します・・・お待たせしました。
さあ、来なさい」
「はい、失礼します」
「・・・失礼します」
ビッツとソフィア、エイミーが緊張しながら入ってきた。
「さて、早速だが2人にエリクサーを飲んでもらう、緊張しなくて良いぞ」
「わかりました、早速頂きます」
「ゴクッ・・・頂きます」
2人が一緒にエリクサーを飲み干した。
「「くっ」」
ソフィアとエイミーが光り出した。
「ソフィア!エイミー!大丈夫か!」
ビッツが慌てて確認する。
「落ち着いてください、大丈夫ですよ」
ビッツを宥めていると、光が収まり始めた。
するとそこには、2人の美少女がそこにいた。
「おねぇちゃん?・・・おねぇちゃん!
腕が、腕が!」
「ソフィア!貴方も顔が元に戻ってるわ!」
「うそ!本当!?」
部屋にあった鏡に走り寄るソフィア、
自分の腕を触って確認しているエイミー。
「ありがとうございます!アッシュ様!
何とお礼を言えば良いか!」
「いや、だからソフィア達を助けたのは俺の為であってビッツさんのためじゃ無いですよ。
てかビッツさん貴方、奴隷商に向いて無いですね」
「ははは、よく言われます。
ほら、ソフィア、エイミー、アッシュ様に何か言う事は無いのか?」
未だ信じられないのか呆然と自分達の身体を見ていた2人が、ビッツの言葉で我に帰ったのか泣きながら、こちらに来て言った。
「ありがとうございます、ご主人様!
これからはご主人様に精一杯尽くしますのでよろしくお願いします!」
ソフィアが美しい顔を涙で濡らしながら笑顔で感謝を伝えてきた。
「あ、ありがとうございます、ご主人様。
約束通りご主人様に尽くしますのでよろしくお願いします」
エイミーは顔を赤らめ、感謝の言葉を言いながら、俺に尽くすと言ってくれた。
約束を守ってくれる様だ。
「ああ、今からお前達は俺の奴隷だ。
幸せにするからな、覚悟しておけ。
ビッツさん、奴隷契約をしてくれ」
「はい、それでは奴隷契約書にサインを書いて下さい。
それとソフィア、エイミー、貴方達は隣の部屋で着替えて来なさい」
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