ダンジョンに侵入  ???視点

「こちらが転移石になります、ダンジョンの中でも買えますが、高額かつ、階層の移動に使う階段でしか買えませんので、無くさないようにして下さい」


「ああ、分かった忠告ありがとう。

 それでは行ってくる」


「行ってらっしゃいませ」


 遂にダンジョンに入る。

 魔法陣に乗るとフワッと身体が浮いたと思ったら、草原にいた。


「凄いな、これが転移か」


 初めての転移に驚きつつ、周囲を警戒する。


「近くには、何もいないな。

 それにしても広いな、何で空に雲、太陽まであるんだ?

 考えてもわからないが気になるな。

 まぁ、そうゆう物だと思うしかないんだろうけどな。

 さて、ホーンラビットを狩りつつ10階層のボスを倒しに行くか」


 改めて周囲を見る、所々に木が生えていて、

 草は膝とくるぶしの間くらいの長さだ、スライムやホーンラビットを目視で見つけるのは大変だな。


 一階層の地図を広げ現在地を確認する。


「あの木とあの木が有るから・・・ここだな、

 それにしても木に目印が付いているから現在地が把握しやすいな、先人に感謝だな。

 さてと、階段を目指しつつホーンラビットを見つけたら狩るか。まぁゴブリンとスライムも見つけたら狩るんだけどな」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 一時間後


「フッ!」


 ギュイィー!!


 アッシュは素早く抜刀しホーンラビットの首を下から上に切り上げ、切り飛ばす。

 返す刃で前から接近してきたもう一匹のホーンラビットを切り殺す。


「ッツ!」


 ザン!  ゴウ!


 ギュイィー!!


 神が作った身体の身体能力はとても高く、身体超強化や、気功術を使わずに足元の草を大きく揺らすほどの衝撃がある、明らかにオーバーキルである。


「しまった、つい癖で力んでしまった。

 まだこの身体に慣れていないって事だな、ダンジョンにいる内に力加減を覚えてしまおう。

 そうだ、身体操作のスキルポーションを作ればいいのか、流石にここでは作れないからダンジョンで身体を慣らしつつ宿に帰ったら、スキルポーションを作るか」


 ホーンラビットのドロップ品を回収する。

 毛皮2枚

 肉5kg

 魔石2個


「うん、結構な数が集まったな、順調順調♪・・・

 そろそろ階段だな、さっさと稼いで奴隷ハーレム

奴隷ハーレム♪」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ???視点


「おい!あのイケメン野郎がダンジョンに入ったぞ!」


「分かってる!俺らも行くぞ!」


「おい、大丈夫かよ。

 お前一撃でやられたんだろ?」


「うるせぇ!あの時は酒も飲んでたし油断しただけだ!じゃなきゃあんなギルドに入りたての奴になんて負けねぇ!それに今回は三人だ!奇襲をかけりゃこっちのもんだ、それにあの革鎧とローブあれは相当な値打ちもんだ、俺の直感が反応してるあいつを殺して、装備を売っぱらえば大金貨はいくんじゃねえか?」


「マジか!こりゃ腕が鳴るぜ!

 お前の話を聞いて本当に儲かるか分かんなかったが絶対儲かるってあの装備のことか!」


「ほう、そりゃいいな!しかもあの顔だ、殺す前に楽しんでもいいよな!なっ!」


「ふんっ!お前も物好きだな男のケツのどこがいいんだか、実力は認めるがこればかりは理解出来ねぇな」



 アッシュの読み通り、バカが仕掛けてくるようだ。

 だが三人は知らなかった、ギルドで倒された時よりアッシュが強くなっている事に・・・

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