初級ダンジョンへ

依頼受注

「飯が美味いこの宿にして良かった」

 モグモグ モグモグ


「さてと、道具屋で水筒を買ってからギルドに行くか」


 うむ、装備よし、ピッタリで動きやすい、

 全生産様々だな。

 マジックバックも持ったし、行くか。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「お買い上げありがとうございました」


「あぁ、ありがとう」


 さて、水筒も買ったしギルドに行きながら、

 肉屋で干し肉を買うか。


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「ほらよ、あんたイケメンだからちょっとだけサービスだよ!また来ておくれ!」


「ありがとう、また来るよ」


 う〜む顔が良いと、こんなサービスまであるのか、気分が良いな。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ギィィィィ


 ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ


 朝はやっぱり人が多いな、依頼が張り出されているボードの前が凄い事になっている。


「おーい!アッシュ!こっちだ受付まで来てくれて!」


「おいっ、ザングをやった奴だぜ」

「ほんと、凄いイケメンね、アタックしちゃおうかしら?」「ダンジョンに行くのか?」


「チッ」


 ギルドに入り遠くから依頼ボードを眺めていたら、ジャストに声をかけられたので、受付まで行く。

 何やら、嫌な音が聞こえた方向から凄い殺気を感じるがまぁいいか。

 バカの思考は手に取るように分かる。


「おはよう、ジャストどうしたんだ」


「ああ、おはよう。

 いや何、遠目にボードを見ていたからな、

 お前はギルドランクはFだからな。

 ホーンラビット、ゴブリン、コボルト、スライムの四つの討伐依頼しか受けられない、こっちで俺が処理しといたほうが楽だと思ってな。

 迷惑だったか?何だったら

 ボードの前に行って揉みくちゃにされるか?」


「いや、もの凄く助かる。

 流石に朝一からあの筋肉の海には入りたくない」


「はっはっはっ、そりゃそうだ、じゃあ依頼は何を受ける?おすすめはホーンラビットだな、

 ホーンラビットのドロップ品は毛皮と肉、魔石

 だから沢山狩れば良い金策になる。それと水筒と干し肉は買ったか?ちゃんと準備しろよ。

 ドロップアイテムを入れる袋もだぞ」


「じゃあ、ホーンラビットにするかな、それにしてもジャスト、お前は母さんか!ちゃんと昨日の内に準備したわ!

 それと確か、稀に宝箱がドロップすると聞いたが、中身は何が入っているんだ?」


「ぐっ、こないだはギルド職員にもお母さんかと、

 言われたが、反論できない。

 まぁ新人にだけサービスだよ若くして死んで欲しくないからな。

 それより宝箱か、中身は魔法が付与された剣だったり、鎧だったり様々だな、でも一番の当たりは、

 スキルポーションだな、強力なスキルで有れば、

 白金貨までいくぞ、一発逆転だ」


「そうか、分かったありがとう、じゃあそろそろ

初ダンジョンといくよ、戦果を楽しみにしてくれ」


「気を付けるんだぞ、気づいているだろうが、

 ザングが何かやらかしそうだ。

 やばかったら直ぐに逃げろよ、余計なお世話かもしれないけどな」


 やはり、ジャストは良い奴だ。

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