第2話 新生活は大波乱!? 中編

「制服似合ってるわね。とっても可愛らしいわ!」

お母さんと、鏡の前で最終チェックです!

襟と裾を直して、クルリと回ってみる。

スカートが膨らんで、姫君みたい。

ふふふ。なんだか、自信がわいてきちゃった!


「行ってきまーす!」

お母さんに見送られ、軽い足取りで家を出た。


北条学園は、遠いので電車で通うことになっている。

しかし、ここに来てピンチです!

なんと、路線を忘れてしまいました...どうしようどうしよう。

券売機の前でオロオロしていたその時、

「どうしたのですか?」

と、優しく気品のある声が聞こえてきた。


振り返ると、北条学園の制服を優雅に着こなした青年がいた。

髪が薄い紫色で、美しい笑みをたたえた顔はとても整っていて...まるで、光源氏みたい。思わず見とれていると、

「あなたも、北条学園に入学する方ですか?」

と聞かれてしまった。

「ひゃ、ひゃい!!」

あ~焦って噛んでしまった~!は、恥ずかしい...で、でも行き先を聞くチャンスなのでは?よし!


「どの路線でしったっけ?」

「う~ん、僕も分からないんです。」

と、小首をかしげると美しい髪が太陽の光に反射して...じゃなくて!!

なんと、この方も迷子ですか!これじゃあ、二人そろって遅刻だ...



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有名進学校に入ったら、イケメン御曹司に囲まれた件 @yoyoka

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