第13話 奥州平泉
迷惑はいっぱいかけちゃったけど、
心のふるさと奥州平泉です。
もしもボクが『迷惑をかけた』と言ったら、『迷惑だなんて思わなくても良い。ここは九郎殿がいつでも帰ってきてよい場所だ』と、藤原秀衡様はおっしゃってくださいます。それで、他の人はそれに従ってくれる。
泰衡くんもボクの願いを叶えてくれただけで、愚かな判断をしたのはボクだったというだけです。平泉の人たちは、今もそういう人たちです。彼らは間違った判断は何もしていません。
バカなこと言っちゃったなと、反省しています。
恨みつらみからは、それなりの物しか出てきません。
絶望の先に、ちゃんと希望はありました。
それに気づかなかっただけです。
失敗しなければ、わからないこともあります。
がちがちになって、どうしようもなくなっていたのは、そういう風に歩いてきてしまっていたから。
軌道修正をしたいのなら、もっと前から行っていなければなりませんでした。ちいさな個人でやるのではなくて、いろいろな人と協力していれば違っていたのでしょうか。
ボクはわがままで、大切な物は何も失いたくなくて、何かを犠牲にして、何かを得るのはキライで、選ぶことができませんでした。
それが間違っているとは思いません。
綺麗にまとめることが可能だと、うっすらぼんやりと思います。綺麗ごとを唱えることが悪いだなんていう人はふつうに嫌いです。できることまでできないと決めつけてしまうことが嫌だからです。言霊の使い方がおかしいです。
見ている分には簡単なのに、実際にやってみると大変ということは多々あります。
でも、見ているだけでぐちゃぐちゃ言っているよりはやって失敗する方が何十倍も学べます。大変な目にあっても、やってみると意外と面白かったりします。
失敗を恐れて何もしない人は、失敗をした人を責めます。やっぱり愚かだとバカにします。自分がクソだということに気づきもせずに。行動をしていないのだから、気づけるはずもない。
失敗をしない人は、おりこうさんかもしれないけれど、退屈な人。そういう人でも、必要なのかもしれないけれど、何もしていないのだから、何も得られないのは当然なのに、それで他人を責めるのはおかしいですよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます