第6話 紫の雲 その2
久々に長文を書いて疲れた。
紫の雲について閃いていたんだけど、5話を書いていたらそっちと混ざって何を書こうとしていたか忘れた。
たぶん、なんだけど、もう少しで忘れていた。
でも、忘れていなかった。
忘れそうになっていたんだけれど、体が勝手に動いて思い出させられた。
そんな感じだった。
もうちょっとで忘れそうになっていた。
でも、成人してすぐに、鎌倉に来てしまった。
そこで劇的に思い出すとかではなく、思い出さざるを得ない場所に誘導させられた。鎌倉、全然関係ない場所だったんだけど、気づくと居た。
そんな感じだった。
『この話を聞いたら系』の怪談、すっごく嫌い。だってこっちに被害が来る。そうならないために、けっこう真面目に対応策を探して実行している。塩を盛って玄関に置けとか。それで防げるとは思っていないけれど『自分は大丈夫』という思い込みに入ることが大事なのである。
ただ、この話は言葉を忘れなければいけないという、すごく難しいタイプ。忘れてしまえば被害に遭わない。でも意図して忘れるのは難しいのではないか。
意識しないようにすると、逆に考えてしまったりもする。
それでも結局忘れてしまっていたのだけれど、ただ、それにつながる何かは思い出してしまった。
忘れたくないと自分で思ったのか、誰かがそうさせなかったのか。
ボクにはわからない。
忘れることで、良いこともあるかもしれない。
でも、越えられない壁はいつか越えなければいけないのかもしれなくて、忘れてしまったとしても、また同じような壁にぶつかる。
いつかは越えなければいけないのかもしれない。
だから、忘れないで覚えているのかもしれない。
今日は紫の雲ではなく、金色の雲が綺麗だった。
世界はとても美しい気がする。
たまに思う。
どうして夕陽が綺麗だと思うのだろう。
どうしてボクは、綺麗だと思ったのだろう。
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