第2話
ある日の事。
聖女と呼ばれる二刀流のシスターは、有名な悪漢がいるとの情報を得て、その男の寝室へとやってきました。
ベッドで寝息を立てている男に二刀を即座に抜刀する。
男が飛び起きた。
何を隠そう。
その男は免許皆伝の腕前の一刀流。
男の寝室はしばらく刀と刀からの火花が飛んだ。
だが、シスターの腕の方が一枚上手だった。
見事、二刀流で男の刀を弾き飛ばすと、シスターはニッコリと笑った。
「お見事でした! その腕前を見込んであなたにこの町の新しい用心棒になってほしいのです。私はもう罪を被り過ぎて、すでに限界なのです。ですので、茨の道ですが、一人で歩いて行ってください。どうせ、あなたは一度ここで死にました。なので、新しい人生を生きる芽があります」
男はポカンとした。
その男は前科百般の大悪人でした。
けれども、男はこう言いました。
「ありがとう」
笑顔の聖女。今日も笑顔で悪を斬る。 主道 学 @etoo
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★20 エッセイ・ノンフィクション 連載中 115話
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