未明

大きな壁が壊れた。

それは一度に壊れたのではなく、

段々と老朽化していた壁が

さっきようやく壊れたのだ。


日々、反省ばかり。

成長しないと。

突き抜けないと。


すごく落ち込んで

とびきり可愛い服が着たくなって

ワンピースを着た。


寂しい。もう寝よう。

本当はひとりが好きなくせに。

あまのじゃく。


まるで目を開けて

泳いだまま眠る

魚のように、

ラジオを聴きながら

横になった。

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