ノートの欠片

雲が風に流されて 流されて

嫌なこと全部

こうして洗い流せたらいい


尻尾は取れても

恥骨はしっかり残ってる


才能なんて要らない

この手さえ あればいい


夢と現実が混同して

どちらかあやふやだ

ひとつだけ 言えるのは

現実の方が夢よりも

遥かに優しいということ

そうだ あれは確かに

夢だった

長い 悪い夢だった


寝ている時だけは

逃げられるから

やっぱり寝た方がいい


清濁ごちゃ混ぜになって

この身体の中

うごめき 暴れ

衝動に駆られているんだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る