よろこび!

手のひらいっぱいに 星くずを集めても

指先からすぐに こぼれ落ちてしまう

いつしか 人とは疎遠になり

祖母が遺した毛糸で

思い出を 編んでいる


でも 作ることは

孤独な作業では なかった


コーヒーに ミルクを入れる

お洒落な曲が かかっている

ここまでくるのに 長くかかった

時折 思い出しては 感傷に浸る

部屋には 子供の頃の パジャマのボタン


愛おしくて切ない 私のよろこび

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