トンネルを抜けたら

長いトンネルの中の暗闇に いつの間にか入り込んでいた


時は止まっているようで 永遠に感じられ

漆黒の暗闇に 命すら囚われているようだった


泣き叫びながら ときに震えながら

周りに誰がいるのかも分からないまま


それでも前に進めたのは

長い長いトンネルの向こう側に

針穴のような光が見えたからだった


いつしか光の筋は大きくなり

眩いばかりの草原が私を包んだ

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