第134話 第7波の衝撃に備える男

コロナ第7波は想像以上の感染力を持っているようだ。

第6波の3~5倍の患者数と予想されている。


これまでは数字だけの話だった。


ところが、参院選明けから急に身近なものになった。


脳外科で救急搬入された患者2名が2名ともPCR陽性だった。

それとは別に、非常勤の医師から連絡があり、抗原検査で陽性となったとのこと。

そして、まったく別の部門の職員が陽性となり、その家族も陽性となった。


おまけに院内でクラスターが発生した。

殆どの職員はマスクを常時つけ、3回のワクチン接種を終了している。

それでも感染するのだ。


感染した医療スタッフがどんどん前線から離脱させられる。

第7波は感染力だけでなく咽頭痛などの症状も強い。

無症状では済まない。


足元にどんどん爆弾が落ち始めた気がする。


カンファレンスや会議など、中止できるものはすべて中止した。

ひょっとするとオレたちは過去最大の試練にさらされるのかもしれない。


Brace for impact!

総員、衝撃に備えよ。

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