第26話 宝石が咲く花


おかっぱは濡れた髪をかき上げてオールバックにし、プールサイドにあるビーチチェアに腰を下ろす。


サンチョもずぶ濡れのまま、おかっぱと向き合うようにプールサイドに座り込んだ。流石に夜になると日が当たらない分、身体が冷える。


「どこから話そうか…」


「なあ、その話、もしかして長くなるか?」


「…?」


回想に入ろうと遠い目をしたおかっぱをサンチョは言葉で遮り、止める。


「服を着替えてからにしないか?風邪を引く」


「…いいだろう」


回想シーンを中断されたおかっぱは少しムッとした顔をしたが、サンチョの提案に頷く。


サンチョとおかっぱは着替えを済ませた後、娯楽室で話すこととなった。






― グラデーボレ・シティ ヴィオレンザ・ファミリー ホーム 娯楽室 明け方 ―


「さて…では改めて話していいか?」


「ああ」


服を着替えたおかっぱとサンチョは娯楽室のバー・コーナーで並んで座る。


おかっぱはグラスにスパークリングワインを注ぎ、サンチョは乳酸菌飲料水を注ぐ。


やや黄色がかったワインからパチパチと弾ける気泡を見つめ、おかっぱはゆっくりと唇を開く。


「…まず、パパが先代―――プロプルシオーネ・ヴィオレンザの愛人の息子だってことは知っているか?」


「ああ…。前にティアーモが話してくれた」


サンチョはおかっぱとグラスを合わせながら頷く。


その話を聞いたのは丁度、半月程前にこの娯楽室で賭けビリヤードをした時だ。その話を聞いた直後、オゥルソが失踪し、大騒ぎになった。


「パパがパパのマンマに…その………」


おかっぱが言いにくそうに言葉を区切る。そしてスパークリングワインをぐいっ、とあおると意を決したようにサンチョを見る。


「……虐待を受けていたことは知っているか?」


「…うっすらとは。嫌いなニンジンを無理やり食べさせられたとか」


サンチョは頷く。


自分のボスのメンツにも関わることだし、かなりパーソナルなことでもある。サンチョがそれを聞いてどんな反応をするのか、彼がいないところでその話をしていいのか、とおかっぱが躊躇ためらうのも無理はない。


サンチョがティアーモの話を知っていたと知ったおかっぱは少しホッとした顔をして頷く。


「ああ。他にも色々あったらしいが、パパのマンマはとにかくパパを先代の気を引くための道具のように扱っていたらしい。…最期は気を引くつもりで自殺未遂をして帰らぬ人となったが…」


「…」


サンチョは乳酸菌飲料水をちびりちびり、と飲みながら黙っておかっぱの話を聞く。


「パパの唯一の理解者だったノンナおばあちゃんはこの屋敷に来て病気ですぐに亡くなったらしい。だからパパはずっと孤独だった」


「そこまでは俺も聞いたな」


サンチョはゆっくりとグラスを置く。乳酸菌飲料水に入れた氷のせいで結露したグラスがバーのカウンターに水たまりを作る。


屋敷に引き取られたティアーモはノンナを失った悲しみを埋めるために、金や力で仲間を集めた。


だが、金や力で作ったつながりは弱く、彼は何度も人に裏切られた。


彼が極端に嘘や裏切りを嫌うのはそうした経験からなのだろう。


「俺は先代の頃からヴィオレンザ・ファミリーにいたんだが、先代はパパに全く感心がなかったように思えたよ」


注目欲しさに屋敷で自殺のフリをしようとして、結局完遂してしまったティアーモの母親。彼女が自殺をしてしまったことでファミリーにも大きな迷惑がかかっただろう。


そして、その息子は金遣いの荒い乱暴者…。彼も厄介者を演じることで父親の注目を得たかったのかもしれない。


しかし、父親にはその思いは届かなかった…もしくは、届いていても面倒だからと無視されてしまったのだろうか。


「一方で、パパの腹違いの兄のアッコルドさんは優秀で、先代からの信頼も厚かった。だから厄介者のパパとアッコルドさん、どちらを先代が後継者に選ぶかは明らかだった」


おかっぱは空になったグラスにおかわりを黙って注ぐ。


「…結局、先代は去年、皆の前で自分の後継者をアッコルドさんにすると発表した。…そんな時だ。あの宝石商が屋敷にきたのは」


「…」


その宝石商は小太りの初老の男性だったという。礼儀正しく、笑顔を絶やさない男で、最初の数回は普通に宝石やアクセサリーを売っていただけだった。


時々まがい物を売ったりする商人もいるが、その宝石商の持ってくる宝石やアクセサリーはおかっぱから見ても値打ちものだったという。


ティアーモはその宝石商の商品をえらく気に入り、毎回、自分や女達のためにいくつも購入していた。


そして、ある日、ティアーモにだけ、と『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』の商談を持ちかけたという。


「…やはりあの宝石ニンジンは」


サンチョの言葉におかっぱは「宝石ニンジン…」と呟いてから、あの農園にあったニンジンのことだと結びつけ、頷く。


「そうだ。アレは『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』…。正確に言えば『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』の影響を受けたニンジンだ」


「? どういうことだ?」


サンチョが首を傾げる。


「『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』は厳密にはあの地下にはない」


「じゃあどこに…?」


サンチョの問いにおかっぱは「ここだ」とどこからともなく箱を取り出す。サンチョにこの話をするために用意してきたのだろう。


「…」


サンチョは無言で箱に手をかけ、ゆっくりとふたを開く。


中には水分がなくなって茶色く枯れた植物らしきものが入っていた。


「枯れてる?」


サンチョが探し求めていた宝物はキャッペライオ・ファミリーでベッロに見せられた映像のような美しさをすでに失っていた。


「ああ。『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』はあることをすると目的が果たされ、朽ちてしまうらしい」


おかっぱは忌々しそうに箱の中にある植物を睨みつける。


「あること?」


おかっぱはその問いには応えず、話を続ける。


宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」を購入した当初、ティアーモは、初めはコレクションとして部屋に飾るつもりだったという。


しかし、ショーケースに入れて数日後、ショーケースは割られ、「宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」の実がなくなっていた。


実を失った「宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」はすぐに枯れてしまっていたという。


そのことに気づいたティアーモは怒り狂い、おかっぱたちを使って徹底的に犯人探しを行ったが、結局見つからなかった。


その翌朝、最初の悲劇が起こった。


ヴィオレンザ・ファミリーの先代、プロプルシオーネ・ヴィオレンザが行方をくらましたのだ。


忽然こつぜんと消えたファミリーのボス。ヴィオレンザ・ファミリーは激しく動揺したという。


「部屋の中ももちろん探したが、怪しいものは何も見つからなくてね。ファミリーは大騒ぎだった」


「見つかるわけがないよな」と真実を知るおかっぱは苦笑いする。


「その次はアッコルドさんだった。幹部会で後継者として就任することが決定したその晩のことだった」


「幹部会?…そういえば、このファミリー、幹部はお前以外にもいたのか?」


ヴィオレンザ・ファミリーに所属して数ヶ月になるが、サンチョは未だ護衛部隊のリーダーであるおかっぱ―――アッラ=モーダしか幹部らしき人物を見たことがなかった。


そもそも、本館にも東館にも幹部たちが住んでいる様子はない。


いた・・よ。全員失踪したけどね」


おかっぱは静かな声で返事する。


「そう。先代の後継者になりそうな候補はこの『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』がきてからすべていなくなったんだ」


「それは…今回の一連の事件と同じく?」


「そうだ。…パパが連れ去った」


おかっぱはこの失踪事件の犯人がティアーモだと明言する。


「…そのことを彼は覚えているのか?」


おかっぱは首をゆっくりと横に振る。


「宝石ニンジンは俺たちから記憶を奪う。パパはもちろんなにも覚えちゃいないさ」


「だが…」とおかっぱは続ける。


「パパはもちろん、真っ先に疑われた。この一件で一番得するのはパパだからな。普段の素行も悪いし、極めつけにパパは先代やアッコルドさん、そして幹部たちがいなくなった時、大笑いしてたんだ。『これで俺がこのファミリーのボスは俺だな』って」


記憶がないとは言え、実際、ティアーモがやっていたというのもたちが悪い。


「あの人は不器用な人だ。本当はあの2人や幹部たちがいなくなってファミリーを続けられるか不安だった。でもそんな姿を周りに見せるわけにはいかない。マフィアは日和ったヤツからやられていくんだ」


おかっぱはぐいっ、と2杯目のスパークリングワインを飲み干す。


少しペースが早い。


おかっぱは3杯目を注ぎながらなおも続ける。


「先代から受け継いだファミリーを存続させていくにも、自分が舐められるわけにはいかない。…だからパパは暴君を演じ続けた。本当はちょっとキレやすくてバカだけど優しい人なんだ」


「………………。ん?…そういえば」


しばらくの沈黙の後、サンチョが思い出したことを口にする。


「『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』を報酬として約束してくれたが…」


彼は枯れている「宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」をサンチョに渡すつもりだったのだろうか?


「そうだったな」とおかっぱは頷く。


「パパは『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』が枯れていることが認識できないんだ。未だに時々この枯れた植物をうっとり眺めているよ」


「…どういうことだ?」


サンチョはおかっぱの発言に眉をひそめる。


「あのニンジンには強烈な幻覚作用と依存性があるんだ。食べれば食べる程その症状は悪化していく。あの空間で正気を保つほうが難しい。…身に覚えはないか?」


おかっぱにじっと見つめられ、サンチョは地下のニンジン農園の異常な光景を思い出す。


「…失踪者たちがうさ耳のカチューシャをつけて歌っていた。お前もだ。そしてティアーモはブリーフ姿の筋肉の化け物になっていた。薄暗い部屋でニンジンだけがやけに光っていて、壁には腐ったニンジンがいっぱい壁に突き刺さってた」


「…お前にはそんな風に見えていたんだな。俺にはうさぎの耳を持つ灰色と黄緑の生き物に見えていた。冷静になれば気持ち悪い生き物なんだが、あのニンジンをかじっている時はキスしたいくらいソイツらが愛しく見えるんだ」


おかっぱは自分の見えていた世界とサンチョが見えていた世界が異なることを明かす。


「あとはなぜか物凄くあのニンジンを食べたくなったな」


「そうだ。その誘惑に皆やられる。…だが、アレを一口でも口にすれば俺たちの仲間入りだ」


「俺たちの、ということはやはりおかっぱアッラ=モーダ、お前もそうなのか?」


おかっぱはサンチョの顔をじっ、と見て頷く。


「そうだ。俺は基本的に地下にいる時はあのニンジンの匂いで正常な判断力を失ってしまう。だが、それでも俺は他の連中よりは影響が少ないようだ」


「なぜだ?」


「匂い、だと思う」とおかっぱは応える。


「匂い?」


「香水だ。俺は香水をつけている分、他の連中よりもニンジンの匂いによる中毒症状を緩和しているらしい。それに気づいた俺は意識を取り戻す度に壁にニンジンを突き立てていた。お前が今回、ニンジンの誘惑に屈しなかったのは壁のニンジンが腐った匂いのおかげでもあるだろう」


おかっぱのその言葉に、サンチョは地下の入口からニンジン農園まで続く道の壁に大量のニンジンアートがあったことを思い出す。あれはまぼろしなどではなく、やはり事実だったらしい。


「…あれはお前が?」


「そうだ」


おかっぱは真面目な顔をしてサンチョの問いに頷く。


「周りに俺が一時的に正気に戻っていることが知れたらどうなるかわからないからな。正気に戻った時、俺は狂ったふりをしてニンジンを壁に突き立て、こっそり腐らせ続けた。腐臭を広げることで、ニンジンの匂いの影響を減らそうとしていたんだ」


確かにサンチョは腐臭のおかげで、ニンジン農園を去る直前までニンジンの匂いに気づかなかったと振り返る。


「そもそも、地上にいる間にニンジン農園のことをなんとかしようとは思わなかったのか?」


サンチョが尋ねるとおかっぱは「もちろんなんとかしようと考えたさ」と頷く。


「だが、あのニンジンを一口でも食べると、ニンジン栽培を直接阻害するようなことはなぜか身体と心が強く抵抗するんだ。無意識にあのニンジンが食べられなくなっては困る、と思っているのだろう」


「情けない話だがな」とおかっぱは唇を噛む。


「だが、これは本能的なことなんだ。あの農園のことを知らない人間にはこの話すらできない。そもそも、これまで、俺とパパ以外は誰も農園から外には出られなかった」


おかっぱは最初、農園でニンジンゾンビをしていた時の記憶をただの夢だと思っていたらしい。


しかし、農園の中で記憶が戻る頻度が増えていく中で、次第になにが起こっているのかを把握し始めたという。


だが、ティアーモは農園の記憶はなく、事実を伝えても、「宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」の影響か、すぐにその話の記憶を失ってしまうことに気づいたおかっぱは、真っ先にティアーモを守ることを考えたという。


「あの地下は元々幹部たちのみが知る隠し部屋だ。非常時のシェルターのようなものなんだが、ニンジン農園があそこにあることに気づいた俺は、その存在をファミリーに隠した。あれが見つかればパパはお終いだ」


「失踪事件が続いていても、か」


「続いていても、だ。俺だけはパパを裏切るわけにはいかない」


おかっぱはサンチョに真剣な顔で頷く。


「…パパには宝石ニンジンを食べた時の記憶がない。全部無意識にやっていることなんだ。宝石ニンジンのせいで誰にも相談できない俺は1人でこの件を解決しようと、あの宝石商を探した。…だが『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』を売った後、あの宝石商はどこかに消えた」


「だが、サンチョ=パッソ…」とおかっぱは続ける。


「今、俺はようやく手に入れた。ニンジン農園の存在を知ったうえで、まだ正気を保っていられた『サンチョ=パッソ』という切り札を」


おかっぱはサンチョの肩をぐっと掴み真剣な顔を近づける。


「お前だけなんだ。あの地獄の強制労働所から仲間たちを救い出し、皆をあのニンジンから解放できるのは」


「…」


「ただ…」とおかっぱは顔をしかめて、付け加える。


「もう一つ大きな問題がある」


「?」


「さっき言ったように、あのニンジンは『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』の影響を受けてできた農作物だ。言ってみればオリジナルではない」


「だが、そのオリジナルは枯れてしまったんだろ?」


サンチョは首を傾げる。


「その通りだ。だが、枯れてしまったのはオリジナルの花であって、実ではない」


「…では実は盗まれたんじゃなかったのか?」


「いいや」とおかっぱは首を横に振り、自分の腹をポンポンと叩いた。


「「宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」の花が枯れる条件は恐らく、その果実を人に食べられることだ」


「…つまり、『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』の実を誰かが食べたのか?」


「ああ。腹の中、だ。パパのな」


「…」


「『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』の実はどういうわけか、それを食べたパパに宝石の植物を生み出す力を与えた。そして『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』に操られたパパが作ったのが宝石ニンジンだ」


「なぜ彼が大嫌いなニンジンを?」


サンチョは首を傾げる。ティアーモはニンジンが大嫌いだったはずではなかったか?


おかっぱはその問いには「俺もわからない」と首を振る。


「だが、『宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ』は寄生生物のように、その実を食べたパパを使って、自分が支配できる『子』を増やそうとしている」


宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」の実を食べた「親」であるティアーモが宝石ニンジンを作り、その宝石ニンジンを使って周囲の人間を「子」であるニンジンゾンビに変えていく。


そして、そのニンジンゾンビたちはさらに宝石ニンジンを生み出し、ニンジンゾンビと宝石ニンジンの農園はどんどん拡大していく。


見方を変えれば、「宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」が宝石ニンジンという自分の「子」を使って、人間を支配し、その影響力を拡大しているのだ。


「…」


「ぞっとする話だろう?」


おかっぱは続ける。


宝石ニンジンは一口でも食べれば、1年間ニンジン農園で24時間強制労働しても苦ではないと思えるくらいの魅力で「親」が連れていた「子」らを誘惑する。


そして「子」も宝石ニンジンを食べれば食べる程、正常な判断力や認識力を失っていき、同時に中毒症状が強まり、宝石ニンジンへの依存度も高まっていく。


「ということは、だ。仮になんとかしてニンジン農園を潰しても、ティアーモが宝石ニンジンを作る限り、この状況は変わらない、そういうことだな?」


サンチョはここまできて宝石ニンジンの問題が想像以上に大事であることを理解する。


大げさではなく、これは「宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」と人類の存亡をかけた戦いだ。


ニンジン農園が拡大していけば手遅れになる可能性がある。いや、ひょっとするともう手遅れかもしれない。


宝石が咲く花フィオレ・ジョイエッロ」を持っていた宝石商のことも気になるが、今は一刻も早くニンジン農園とティアーモをなんとかしなければ…。


「ああ。かといってパパを殺させるわけにはいかない。どうしたものか…」


頭を抱えて悩むおかっぱの背中に聞き慣れた声が響く。


「…なにを悩むことがある。俺を撃って終わりならそうするしかないだろうが」


「「!?」」


そこにはティアーモが笑みを浮かべて立っていた。




「よう、面白そうな話をしてるなブラザー」


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