その17.異性の体への羨ましさ

2021年6月5日


仕事のことですこし鬱が悪化していて、来週1週間、静養することになりました(年休扱いです、いろいろと休職扱いにするには面倒なので)。


仕事のことで考えに余裕ができてきたので、漫画を手にとって読めたりできるようになってきました。

先週あたりは、その気も起きなかったので……。


仕事のことが頭の中からなくなると、ゆとり・隙間がうまれるのでしょうか。今度はジェンダーのことが少しずつ居場所を広げている気がします。


私はバイセクシャル・女性寄り中性です。


いまちょうどもやもやしているところなのですが……原因は、たぶんさっき買った漫画の内容だとおもいます。

いわゆる、女装男子モノの漫画なんですが、年上の男装女子とお付き合いすることになった大学生(女装男子)、という設定。体を重ねる描写も、成人向けじゃないので直接的ではないですが、けっこうあります。


そこで、うーーーん、となってしまった。


私はこんなに(この女装男子みたいに)可愛くない。

あと、女装してる姿を、こんなに愛でてくれたこともない。

あと、男装しててこんなにきれいな曲線のある体(イケメン女子のこと)ってズルすぎる。

主人公の女装男子くんよりも、彼女であるイケメン女子が羨ましいと感じる。


正直、読後の感想は、「羨ましい」に尽きた。


異性(女性)とお付き合いしてたときは、当然だけど、私の女性っぽさは隠している必要があった。

これは苦しかった。辛かった。でも、体を重ねるのは、嫌いじゃなかった。男として振る舞う苦しさはあったけど。結婚して、余計に制約は増えた。


結局、自分の体(男体)と、理想の自分(男体から女体の中間??このあたりはよくわからない。でも女体のしなやかな曲線に憧れる)に打ちのめされているんだと思う。

性的な欲求の自己処理なんかは、その対象として見ると同時に、自分と同一視して、「その体が私のものだったらいいのに」という矛盾した気持ちを、いつも持つ。


よくわからない。

性指向と性自認は、無関係なようでいて、関係している気がする。

わかんないけど……バイセクシャルだからこそ、そう感じるのかもしれない。


筋骨隆々な男体には、かけらも羨ましさは感じない。

でも、女体には、憧れる。ものすごく。


根幹にあるこの気持が、すべてなんだろう、きっと。

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