第3話 アンタッチャブル
中学の時に、とある塾に通っていた。日本は苗字の種類が多い国だけあってユニークな名前が多い。そして塾生には変わった名前が多かった。まずは「川尻君」。苗字に「尻」が入ってた事。そして性格がひん曲がっていたせいか、弄られてた。あだ名は「桃」。「尻」というあだ名なら同情はするが、何故か「桃」。しかし、本人は不服らしく、ある日、「名前で呼べ」と言ったところ、女子から「スカ○ロ」というあだ名になってしまい、それ以降「スカ○ロ」というあだ名になってしまった。
他に「二本木」という奴がいた。ごく普通の男子で、あだ名が「ジェーピー」だった。理由は簡単、二本木→日本木→日本→JAPAN→JP。おい、「木」はどうした。まあ、今となってはセンスがあるあだ名だなぁと思う。
次に「森田」。もうお分かりだろう。あだ名は「タモリ」。
最後に「五味さん」。普通ならば「ゴミ」とか馬鹿にするが、この「五味さん」は優しくてほんわかしている女子なのだ。皆、「ごみ」という言葉にとても敏感になっていた。「五味さん」の人柄なのだろう。とても馬鹿にする気にはなれない。というより馬鹿にした瞬間に袋叩きに遭うことは明確なのだ。名前を馬鹿にする事はデンジャラスな事だと悟った中学時代であった。
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