二刀流のお仕事
水谷一志
第1話 二刀流のお仕事
一
僕はいわゆる「二刀流」を目指している。もちろん本家本元の二刀流には遠く及ばないが、それでも目標は高く持っておきたい。
それは野球ではない。僕の二刀流は、小説と音楽の二刀流だ。
二
そして、今は執筆の時間。状況から言って今音楽を作るのはマズい。ただ、執筆なら、これは語弊があるかもしれないが何の問題もなくできる。
僕がとりかかっているのは長編の超大作……になる予定の作品だ。ただ、緊張感と言うか背徳感と言うか、とりあえず今はアイデアがまとまらない。でも、頑張らなければ。
この時間帯、僕は夜の方が執筆が進むタイプだ。もちろん音楽も夜の方がアイデアが沸く。人によっては朝型で活動するタイプもいるらしいが、僕は断然夜型だ。なので……、この状況はありがたいのか?少なくとも時間は有効に使えている、ように思う。
三
僕の夢は、そう大きくレオナルド・ダ・ヴィンチのような巨匠になること。彼は学問と芸術の元祖二刀流だと思っている。そして歴史上に名を残す、そう人類の歴史が続く限り永遠にその名が消えない偉大な人物だ。僕もそうなれたらいいな……なんて思いながら、まだまだその域にはたどり着けない。公募関係は一通りチェックしているがなかなか芽が出ない。ただ千里の道も一歩から!とりあえず努力しよう!それに……、今はお金ももらっているしね。
四
さて今日はここまでにしておこうか。最初なかなかアイデアが出てこなかったが、中盤にかけてそれなりに執筆も進んだ気がする。それに、もうすぐ夜が明ける。朝がやってくる。そろそろ執筆を止めないと、【うちの施設長がやってきて怒られてしまうからね!】
【「施設の夜勤の時間帯に、余計なことをするとは何事だ!」って】
おっと、これなら三刀流だな。笑(終)
二刀流のお仕事 水谷一志 @baker_km
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