あとがき『トリと一緒にお宝探し』
この話はまず最初のお題の『二刀流』から生まれた話ですね。二刀流のイメージは色々と浮かんだんですけど、普通の話にはしたくないなと。そこで出てきたのが光魔法と闇魔法でした。魔法を使うだけならまだ普通の異世界ファンタジーになってしまうなと。そこでKACお馴染みのトリを絡めて、面倒事に巻き込まれるキャラを出しました。そうして出来上がったのがこちらの話です。
謎のトリといきなりの冒険
https://kakuyomu.jp/works/16816927861225490679
この話では4000文字縛りと初期説明の長さも相まってお宝を見つけるところまで話が進みませんでした。ここでこのシリーズのパターンは決定したのです。つまり、何があってもお宝は見つからない。手に入らない。それと、トリが必ず異世界につれていくと言う事で、一話完結もやりやすくなりました。偶然の産物ですけど、いい感じの船出になったと思います。
この話の★は19で、PVは40(※執筆時)。まぁ一番最初の話ボーナスですわ。
2番目のお題は『推し活』ですね。オタク用語です。ただ、このテーマで話を書いた事が今までなかったので創作は難航しました。結果で言えば、ベタな話を書くしかないと。お金が欲しいからお宝を探すぞと言うひねりのない展開に。
推しのためにお宝ゲットだ~!
https://kakuyomu.jp/works/16816927861301798613
ここで水穂が魔法を使える展開を残したんですね。毎回違う世界に行く系の話は能力もリセットされるのが定番ですけど、継続するのが逆に面白いかなと。1話目と同様、危険な目に遭ってまた戻ってくる。この展開、夢みたいですよね。
この話の★は17でPVは13(※執筆時)。初回ボーナスが切れたらまぁこんなもんです。
3番目のお題は『第六感』。これは過去のお題であった『直観』の類義語的なアレですねえ。そのお題で思い浮かんだのが、地図だけでお宝を探すシーン。そこから砂漠の街が出てきて話が組み上がっていきました。第六感がテーマと言う事で、占い師も出してみたりして。
砂漠の街でお宝探し
https://kakuyomu.jp/works/16816927861443323880
最初から不思議な始まりをしていますが、このテーマだからそう言うのもありかなって思いまして。このシリーズは何でもアリですからね。3話ではこの話にしては珍しくお宝自体は見つかるんですよね。でも結局手に入らない。全ての黒幕はあの占い師だと言うオチに。無意味に親切な人にはやはり裏がありませんとね。
この話の★は7で、PVは8(※執筆時)。低空飛行は続きます。
4番目のお題は『お笑い/コメディ』。やっぱり来ました、ジャンル縛り。とは言え、今回のジャンルは比較的思いつきやすいやつですね。普段からコメディティストの展開を心がけていますし。で、お宝の優勝賞品のためにお笑い大会に臨むと言う展開にしてみました。またしてもベタです。皆勤賞狙いですから。
トリと一緒にコント
https://kakuyomu.jp/works/16816927861509592817
お笑いってブームがあって、時代が違うと同じギャグでも受けが違いますよね。それと、国が違うだけでも受けるジャンルも違うじゃないですか。それをこの話に盛り込んでみました。後、審査員が必ずしも国民の代表とは限らないと言う部分もね。それを含めてのコメディでした。
今回はお宝が手に入った珍しいパターンです。でもイメージだけでしたけど。この話では何故かこのオチにトリが納得しています。全体から見るとキャラブレしているのですが、長いシリーズ物ではこう言うパターンもまれによくありますよね。
この話の★は10でPVは20。今回は意外と読まれましたね。オチが良かったのかしら?
5番目のお題は『88歳』。いきなり意味分かんねえお題来たと思ったら、田原総一朗氏の年齢とかけていたようです。後で気付いたのですが。
で、この話の88歳はちと悩みましてね。トリの以前のパートナーの年齢にしちゃいました。トリはお宝探しで流浪しているので、そう言うのもアリかなって。
75年前の冒険
https://kakuyomu.jp/works/16816927861594395331
88歳の元パートナーと一緒に冒険する話にしようと思って考えたのは、元パートナーと一緒に冒険する年齢です。そこで水穂の年齢に寄せようとタイムスリップ展開にしてみました。数字も切りが良い75年前と言う事で。
戦後まもなくの時代の冒険は山の中。ここでの水穂の役割は穴掘り要員でした。必然性が弱いですね。せめて魔法でしか開かない扉とか、そう言う設定にした方が良かったな。まぁ後の祭りでござったわ。後、お宝を見つけてのやり取りはそう言う雰囲気を出しただけです。この先の展開を考えて出した伏線でしたけど、見事にこの話だけの展開で終わってしまいました。後先考えない長期連載でありがちなやつです。
この話の★は7で、PVは11(※執筆時)。またこの水準に戻りましたね。
6番目のお題は『焼き鳥が登場する物語』。このお題が出た時、カクヨムのトリを焼いちゃおうぜ的な人も何人か現れていましたね。私も本家の焼き鳥にあまり詳しくなかったので、その路線にしました。居酒屋とか行かないんですよ。お酒を飲まないので。
トリの出てくる本
https://kakuyomu.jp/works/16816927861642291317
路線は決まりましたけど、お題は『登場する物語』なんですよね。だから、水穂の父親の書いた絵本を紹介をする展開にしました。できるだけ変な話にしようと、変な絵本をイメージしてシュールな話に。落ちがみんな焼き鳥になっちゃうんです。小説内小説の話なのでダイジェスト紹介みたいなやつですけど、案外楽しく書けましたね。そう言う内容なので今回はお宝探しはなし。長期シリーズでよくある箸休め的なアレになりました。
この話の★は7で、PVは21(※執筆時)。レビューを頂けた効果なのか、PVは多かったです。嬉しい。
7番目のお題は『出会いと別れ』。このシリーズでは基本毎回一期一会なので、普通に書けばお題を消化出来ます。ただ、出会いはともかく、別れはドラマチックにしたいなと思ってちょっと特殊な展開にしてみました。憑依された人が願いを叶えて消えてしまうってやつです。ありがちっちゃありがちなやつですけど。
水の都でお宝探し
https://kakuyomu.jp/works/16816927861692773112
この話では、元ネタに古代文明でタルタリア帝国をアレンジしたものを入れています。水の都の地下に古代文明の遺産が眠っていて、それが何者かに乗っ取られている。それを取り戻したら現場が崩れると言う。テンプレです。
今回はお宝の話に翻弄されたパターンオチですね。お題がお題なので、こう言う流れにする話しか思いつきませんでした。まぁでも楽しく書けたので満足です。
この話の★は8で、PVは10。またレビューを貰ったのですが、受けはいまいちでした。話が分かり辛かったかしら?
8番目のお題は『私だけのヒーロー』。このお題をこの話で活かす展開はちょっと悩みました。普通に考えればまた宝探しに出てそこで出会った人がヒーローであればいいのですが、このお題が出た時の私はそんなベタを許さなかったんですね。そこで、水穂自身がヒーローを生み出す展開を思いついてしまったんです。
無人島でお宝探し
https://kakuyomu.jp/works/16816927861789254130
今回の話の舞台は無人島。そこでお宝探しをするのですが、当然のように見つかりません。お宝を見つけないと帰れないと言う事で、トリが出したのが願いの叶うノートでした。うん、ドリムノートやね。ここからトリがトリえもんになる展開が生まれました。これでお宝を探せばいいじゃんと言う流れになって痛い目を見るのは、こち亀テンプレと言うかドラえもんテンプレですよね。
サメ映画のサメを出したり、ヒーローが実力以上の力を出して消滅したり、なんやかんやで元の部屋に戻れたり、勢いだけで突っ走りました。書いていて楽しかったなぁ。
この話の★は6でPVは9(※執筆時)。自己満足ながらも低空飛行でした。ぐぬぬ。
9番目のお題は『猫の手を借りた結果』。何でもアリのこの話でこのお題なので、当然リアル猫を活躍させる展開にしました。猫は親の友達から預かると言う設定。これでゲストキャラは確保したと言う事で、転移時に一緒について来る設定にしました。ちなみにこの猫を白黒ハチワレにしたのは、私が好きだからです。
港町で猫探し
https://kakuyomu.jp/works/16816927861840608643
猫が宝探しについて来てすぐにいなくなったので、まずは猫探しに奔走します。当然見つからないのでここでトリアイテム投入。文字制限もあるのであっさり見つかりました。そこからの猫らしい宝探しエピソードは書いていて楽しかったです。
この話でもお宝は結局見つからないまま終わるんですよね。ここまでの展開で、水穂がお宝的なものを見つけたなと満足したら元の世界に戻ると言うのがテンプレになりました。
この話の★は15で、PVは13(※執筆時)。PVはあんま変わらないので、読んだ人の満足度が高かったようですね。
10番目のお題は『真夜中』。このお題で話を展開させるとなるとやはり真夜中に冒険をするしかありません。真夜中のイメージですぐに思い浮かんだのは真夜中の都会でした。ただ、そこでお宝を出すのが難しいなと思った私は舞台をあっさり変える事に。4000文字で収めないといけませんしね。
真夜中の不思議な光景
https://kakuyomu.jp/works/16816927861907689405
都会の景色を通り過ぎて出てきたのは巨大な世界樹。2人はその世界樹に導かれていきます。そして水穂だけが戻されるのでした。真夜中がテーマなので、戻った時も真夜中と言うね。このオチは個人的に気に入っています。
9話までオムニバスで進んできて、ここで前後編の前編のような終わり方になりました。これは、長期シリーズのラストはスケールが大きなものと言うテンプレなんですよね。ただ、この時点では11話の話の展開を何も考えていませんでした。全ては次のお題次第だったのです。
この話の★は14で、PVは10(※執筆時)。やっぱりPVは奮いませんでしたね。ずっとシリーズを追いかけている人が評価してくれた感じです。
ラストの11番目のお題は『日記』。このお題で話を終わらせなければいけません。そこで、真っ白な絵本をトリの日記にしました。て言うか、これ以外の展開があり得なかったんですよね。この日記で、いくつかの伏線が明かされます。そして投げっぱなしの伏線も新たに生まれたのでした(汗)。日記を読む事で、水穂は彼女自身の力で転移して物語は終息に向かいます。
トリの日記
https://kakuyomu.jp/works/16816927861991157524
ラストなんですけどねえ、書いてみたらトリを助け出せただけで終わってしまったんです。最後のオチは『俺達の冒険はこれからだ!』的な打ち切りエンドパターン。でも、このシリーズらしいオチになったので、個人的には満足です。
何故トリは女神的な人の事を日記に書かなかったのか。それは私にも分かりません。展開上そうなっただけで、雰囲気で書いていたのですよ。続きがあるなら、この伏線にも辻褄を合わせていきたいところです。まぁ書かないんですけどね(汗)。
この話の★は5で、PVは6(※執筆時)。あるえ? いや★はいいんですよ。いつも通りです。でもPVが……。さ、最後のお題の話ですし、これからもうちょっとだけ読まれると信じたいです。せめて二桁に届きますようにっ!
個人的には、このシリーズは割と楽しく書けましたね。毎回一話完結で続けられたので書きやすかったですし。毎回いきあたりばったりで考えずに、しっかりした設定を考えてどんなお題にも対応出来る作りにしていたら良かったのかなとも思ったり。
とは言え、お題ごとに考えるアドリブ感もKACの醍醐味ですからね。個人的にはいきあたりばったりの方が好きかなー。昔の週刊少年漫画みたいな。
水穂が見つけ出すお宝は一体どんなものになるのでしょうね。トリの最後の冒険になるようですし、きっと世界を救うような大冒険が待っているのでしょう、多分。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます