恋愛の短編集

尊(みこと)

ドッペルゲンガー

「歩!寝ます!」

私はいつも通りクラスの中で大きな声でそういった。笑いの声が上がる。私の名前は根増ねます歩だからだ。






「あれ?…」

起きたら日は暮れ、夕方。


「私、あんなに寝ちゃったんだー…」

「おっと、危ない。」

「え?、」

目の前には大人な、男性がいた。

(下むいてた!、…)

「ご、ごめんなさい!ありがとうございました。」

「うんうん、全然大丈夫!」

そして私は帰ろうとした。

「あ!しゅう!」

私は大きな声に驚き、振り返った。

「なに、兄ちゃん…」

冷めた女の子らしい男の子がいる。

「え?…」

そしてその子は私にそっくりだった。

「あ!さっきのこじゃぁーん!」

「あ、どうも。弟さんですか?」

「はい、弟の、秋です。」

「君たちめっちゃ似てるね!」

「ですよね!私もそう思いました。」

そう、2人と話した。

「ドッペルゲンガー?死んじゃうかもね!」

と、お兄さんがいった。

「は、何いってんの兄ちゃん。」

「ごめんごめん(笑)」

そして、私は気がついた。

「あの、その制服、学校同じ?…」

「転校生です。今日からです。」

「え?、今日は学校終わったよ?」

「ん?まぁいいや、兄ちゃん、学校いこ。」

「あぁ、うん!」

「それでは、」

そして離れた。歩こうとした。

「え?!場所わかんないの?!俺、地図読めないよ?なにしてんの、兄ちゃーん、」

「ごめんごめん、どうしようか、」

そう聞こえた。

「あの、一緒に行きましょうか?」

「え、いいんですか?!ありがとうございます!」

(かわいい……おっと、)

「じゃあ行きましょう」

そして、学校についた。














「む…!ゆむ!……歩!」

「うわぁ、おはよぉ」

「ねぇ、あんたもう下校時刻過ぎてるよ?!」

「え?!」





(なんだぁ、夢だったのか、かわいい男の子だと思ったのに。)


「うぃす、、」







「歩。」







「え?……、//////」

「歩?顔めっちゃ赤いけど、もしかしてあの転入生のこと好きなの?!」

「………/////」





そんなことないなんて言えなかった。…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る